聖母の歌
<チャネリング・メッセージ>
Cantus Matris Divinae
聖母の歌
自らを道にしばりつけてはなりませぬ。なにびとかのすでに通った道に、また誰か他の者の道に、しばりつけるようなことはしてはなりませぬ。それが黄金の扉につづく茨(いばら)の道であれ、またその他のどのような道であれ。
自 らの道を歩まねばなりませぬ。それはまだ形ともなりえておらぬもの。ただ汝の通りし後にその道筋が顕れるのみ。そしてまた他の誰もその道を通ることはかな いませぬ。なぜならそれはただあなただけのもの、あなたの魂にいたるための道程であって、それがどのようにすばらしくかたどられた道であれ、他の者がそれ を通って自己に到ることはかなわぬからです。
ですから、他者の手を引こうとは思いなさるな。ただ自らの生を満ち足りた形で歩むことによりてのみ、それを他者への生きた範(のり)としてのみ、あなたの教えは成就されるのです。
な にも大きなことを成し遂げなくともよい。そのような荷を、特定の目標(かたち)を、重荷として背負う必要はないのです。ただ自らでありなさい。それを目に する者がわずかにてもあり、その人々がそれを自らの道を歩み開くための希望とするなら、それであなたの仕事は成就されたのです。
た だ自らの内にあるものに目を向けなさい。それを感じなさい。この茨に冠された薔薇の心臓(ハート)を両手(もろて)にて抱きなさい。それを感じなさい。そ こから流れる赤い滴を指で触れ、唇にもっていきなさい。それで十分なのです。感じるだけで、経験するだけで、あなたの意識を通して。それだけで浄化は行な われうる、変容は行なわれうるのです。ただそこにありてそれを感じたまえば。
自らの魂がまだ見ぬものへの不安によりて震える時には、母の歌に耳を傾けなさい。他にはなにもせず、心さかず、ただ聞くのです。魂の耳もて。それで十分なのです。母の歌は汝の魂をつつみ、揺り動かし、はるかなる深みへと導くでしょう。
感じなさい。聞きなさい。ただ在りなさい。それで十分なのです。幼子である汝を、ただ存在のありのままに愛するように、母なる宇宙(そら)は、地球(ち)は、汝を愛するのです。波のように汝の魂を、その絶えざる生と死の巡りとともに、その内にはらむのです。
聞きなさい、汝の胸の内に鳴る波の音を。そは母の聖なる歌声。魂よ目覚めよと語る母の声の調べ。目覚めよ、目覚めよ、目覚めよ...
永遠(とは)に繰り返してはやまぬ、海の語り...
Tramite, Per Forem Pectoris
(The Divine Mother)
(1997年)
「01. 道程(みちのり) 光を運ぶ」カテゴリの記事
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