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予言と予測、どう扱うか

 「2006年、予言と予測、どう扱うか」というタイトルで3回に分けて掲載した記事からの抜粋。もとの記事には、現在「ホットな」(公に活動中でメディアによくありあげられる)予知能力者についての情報・分析や、予知能力者ごとの2006年の具体的な予測リストなども入っている。

予言と予知能力者ウォッチング

<パート1>

 私の非公式の趣味の1つは「予言ウォッチング」。マスコミに出たり、アメリカの精神世界で噂になるような、ある程度評判の確立された予知能力者や透視能力者の予言・予測の類を読んで、それが当たるのかどうかをトラッキングしている。

 何年にも渡ってこういう作業を続けていると、単独の能力者の予言に耳を傾けることには実用性はないということがよくわかる。はっきり言えば、マスコミで取りあげられるような有名な人でも、当たりよりは外れの方が圧倒的に多い。

 したがって、具体的な事柄や出来事についての予言や予測を信じて行動を決めようとすることは、ロスの方がずっと大きい。

 また、能力者の精度にも波がある。一時期冴えていた人がいつまでもそうであるとは限らず、歳をとってか有名になってお金が入り過ぎてか、毎年だんだん予知の内容がいい加減なものになっていく人もある。

 霊媒としてのシルヴィア・ブラウンはなかなかよいとクラスで触れたことがあるが、予言・予測の分野での彼女の成績はいたって頼りない。

 日本で言えば女性週刊誌にあたる類のメディアに、自然災害から芸能人の結婚・離婚に到るまで、いろんなことを予言するのだが(芸能界のことは私はわからないのでともかく)、社会や世界情勢の予測に関しては大半が外れている。「当たり」の項目もその多くは、別に透視や予知能力がなくとも、その分野について勉強している人なら誰でも言えるような内容だ。

 最近注目している予知能力者にはショーン・モートンがいる。彼は実際にその道のプロというに価する数少ない人で、ごまんといる「予知能力者」の間でも精度は高く、「ズバリ当たっている」と言えるような予知もずいぶん出している。しかし、その彼にしてもやはり外れも相当数ある。

 つまりトップクラスの予知の専門家にしてもなお、特定の予測や予知が「当たりになるか外れになるか」は、実際にことが起きてみるまでわからない。だから、個々の能力者の予測や予知の内容をいちいち気にすることで、実質的に得られることは何もない。

 これが長い間、予知能力者や透視能力者をトラッキングしてきた私の結論だ。

 自分自身のことに限れば、必要なことはスピリチュアルガイドから与えられるのだから、脇目を振らずに「自分にとってやるべきこと」をこつこつとこなしていくのが、生きていく上ではもっとも効率がよい。世界がどうなろうと、自分はいるべき場所にいるだろうという確信がある。

 それがわかっていてなぜ予知の類を読むのかと言えば、「何が高い精度を生むのか」「普通の人間が透視能力を育てていくのに、精度を高めるにはどうするのがいいのか」ということに興味があるから。つまり、予知内容よりそのパターンを研究するメタ予知学といってもいい。

 いわゆる予知能力者や透視能力者の人たちが、その能力に応じて大なり小なり、地球のリズムや人類の集団意識のエネルギーを感じとっていること自体は間違いない。ただそれを自分個人の意識に入れ、具体的な予知にする時点で、人間としての視点や理解のレベル、偏り、感情レベルの明晰さなどが影響を与えるのだ。

 シルヴィア・ブラウンの社会や世界情勢、科学・医学の分野での予測が当たらないのは、これらの分野で彼女の知識が比較的浅いことと明らかに関係している。加えて、40年以上プロの霊媒として食ってきたという自負があり、自分の感覚を絶対視するあまり、予知や予測の土台となるデータ収集を行わなくなっていることもあると思う。

 霊媒・新宗教運動のリーダーとしてのブラウンは、やはり大した人であることに変わりはない。(ただし、最近量産されている本がどれも明らかにゴーストライターによる水増し本であるのは、何とかして欲しい)。

 それに対して、モートンの予測の精度の背景には、彼がずば抜けた勉強家であり、政治や世界情勢からさまざまな科学分野に到るまで、常に新しい情報を詰め込んでいること。そして予知や予測の分野で働く何人もの専門家(ヴェーダ系占星術師から金融アナリストまで)を集めて、ブレインストーミングをしながら、それを自分の予知能力と組み合わせて予測を練っていくことがある。

 つまり、モートンの予知の精度は、彼自身の才能と研究努力に加え、複数の専門家の知識と直感に支えられている。

 モートンの場合に限らず、複数の人間による予知の内容を、具体的な個々の出来事としてではなく、「トレンド、流れ」としてトラッキングしていくと、大きな範囲で今、地球と人類の意識の中で何が起きているかの流れが見えてくる。

 グループの器を通して作業を行っていくことは、水瓶座時代のパラダイムに沿った方法論として重要な点でもある。

 同じようなことは、元陸軍将校で、CIAでの遠隔透視訓練を経て「超能力スパイ」として働いた経験のあるデーヴィッド・モアハウスも言っている。「一人が得るデータが数パーセント程度の精度だったとしても、何人ものデータを集めて重ねれば、十分実用性のあるものになる」。モアハウスはさらに「単独 でしか作業をしない遠隔透視者からは、実際に役に立たつデータは得られない」とまで言い切る。

 これは、先のクラスでグループ・ガイダンスの実習を行った人たちには、実感があるだろう。グループが一つの目的や与えられたテーマに意識を向け、情報やメッセージを得るよう努めると、一つ一つの情報自体は断片のようであまり大したことがないように見えても、全部を合わせてみた時に、明らかに大きな全体像があり、個々のメンバーは間違いなくその全体像にアクセスしているのだということがわかる。

 グループでのガイダンスや透視実習は、この先も工夫を加えながら続けていく。グループでの作業はまた、個々の透視やリーディング能力を磨いていくのにも最適の器である。同じテーマについて他の人が得た内容を聞くことで、自分の偏りや盲点などに気づいて、受け入れるデータの幅を広げていくことができるからだ。

<以下略>

<パート2>

<前半略>

2012年の地球規模の変革

 未来学者ポール・ガーシオは、物理学者のジョージ・ハート博士とともに、占星術ベースのコンピュータ分析・予知プログラムMERLIN(マーリン)の創設者。MERLINの特徴は、具体的な予測はできないが、個人や国が大きな変化を通過する時期をかなりの精度で予測できる点にある。

 MERLINについて興味深いのは、長期的な統計データだ。その分析統計によると、2012年には地球規模で、割合的に3人に2人の人が大きな人生の変化を経験するらしい。

 逆に言えば、地球、地域、あるいは個人規模で大きな変革を行いたいと思っている人は、その時期をターゲットにするとよいということだ。

 大きな波が訪れることをあらかじめ予測した上で、それに乗って、通常では可能ではないような大きなシフトを起こすために今から準備をする、というのが、こういう予測の正しい使い方。

<以下略>

<パート3>

<前半略>

災害など、すべての状況における心構え

・恐れからとる行為はつねに間違っている。どんな時でも自分は自分のいるべき場所にいるのだと信じて、恐れや不安からではなく、賢明な注意深さをもって行動する。

・自分だけでなく、自分のまわりの人たち(とくに弱い子供や老人)を守るために何ができるかを考え、準備にもケアとサポートにもベストを尽くす。

・混乱状態での自分の役割(ヒーラー、ライトワーカー、アルケミスト、母親・父親・保護者...等)を考え、それを果たすにはどうしたらよいかをあらかじめ考え、自分の中にしっかり打ち立てておく。今からそれを行動を通して実行し始め、いざという時にその視点から行動できるようにしておく。

・すべての状況において、物心両面で互いを支え合えるコミュニティないしネットワークにつながっていることは重要。


予知データをどう生活に組み入れるか

 予知データをどういうふうに生活に組み入れるかということについての具体的な例として、私自身のスケジューリング方法について書いておく。

 私は例えば、水星逆行などの一般的なデータから、定評のある研究者の予測まで、占星学的なデータは一応チェックして概観する。しかしそれらに基づいて自分の予定を立てたり、変更したりすることはない。

 スケジュール調整の優先事項は、教育活動と各種のプロジェクトをいかに効率よく進めていくか。なので、自分では動かせない日程をカレンダーにふりし、あとはできるだけバランスと効率よく旅行と仕事ができるよう、1年くらい前からスケジュールを埋めていく。

 そしてそれ以外に行きたいところがあれば、これらの間を縫って入れられるところを探す。

 この際、外的な予知データはまったく配慮しない。

 そうして予定が決まってから、具体的な星の影響を見る。そして「この期間は手配ミスや通信のすれ違いが起きやすいので、あらかじめ十分に準備し、 二重、三重に手順を確認する」「この期間は肉体に疲れが出やすいので、体にかかる負担やストレスをできるだけ軽減するよう、スケジュールを軽めに調整す る」等とメモしていく。

 ルイ・テューリのような人が「3月、9月は旅行を避けろ」と言っても、今年の3月はどうしても春の花をカバーしたいので日本に行かないわけにはいかないし、9月にも旅行の予定を立てている。まわりはどうあれ、自分は行きたいところに行く、という感じ。

 そして水星逆行などの時期に入ったら、数字のミスや手配ミス、コミュニケーションの行き違いなどがあっても、それは外部のエネルギーの流れであって、自分の個人的ミスではないと割り切り、よけいな感情ストレスにしない。

 懇意の占星術師のパターン予測は、予測として使うよりも、後から自分の経験をふり返って内省分析する時の手がかりにすることが多い。

 予知能力者や占星術の予知や予測を視野に入れる利点の一つは、今起きていることが自分個人に関するものか、それともより大きな流れの影響なのかを見極める手がかりとして。

 それによって、その出来事(問題やチャレンジ)を、自分を見つめる材料にするか、それともさらりと受け流すかの判断がしやすくなる。

 また、自分自身が環境のエネルギーの変化を感じた時、それを他の人の予知や予測と照らし合わせることで、自分の感覚を確認するためのフィードバックとして使える。

 私はだいたい毎年12月には東京でクラスを教えるが、一昨年の12月については、どうしても予定を立てることができなかった。いくらカレンダーを見、教えておくことが必要なクラスをリストして、それに日程をふっていこうとしても、まるで目に見えない壁に阻まれているように、自分の中でGOサインがでない。それでこの年は12月のクラスがなかった。

 おりしもそれは「12月に東京で大地震が起きる」という噂がネットを駆けめぐっていた時らしくて、私の動向をチェックしていた人たちをプチ・パニックにさせたらしい。

 今となっては、自分の中のNOサインが地震に関するものだったかどうかは確認するすべくもない。しかし、必要な時にはいつでも自分の本能、高い自 己、ガイドからの介入があると思っているので、私のスケジューリングの方法は上記に述べた通り、プロジェクトとやりたいこと、そして効率優先である。

 ここで各自見ておくべきなのは、「自分を知る」ということ。

 つまり自分が、ちょっとした出来事も「共時性だ」「ガイドからのメッセージだ」と解釈 して大騒ぎするタイプと、基本的に鈍感なタイプの間の、どのあたりにいるのかを冷静に内省して知っておくこと。

 大騒ぎ傾向の人が予知や予測に注意を向け始めると、振り回されることで起きるエネルギーのロスは、明らかに無意味さを越えて有害な場合さえある。

 自分自身の中の中心点を、しっかりと据えること。人生と自分、高い力への信頼を育てること。そこから、予測や予知をもっとも賢明に使いこなすことができる。

(『ヒーラー&アルケミスト』2005年12月号〜2006年2月号)

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