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バレンタイン・デー、ハイビスカス

  2月14日は St. Valentine's Day、バレンタイン・デーですね。

 この日に女性が男性にチョコレートを送って告白するという風習は、実は日本だけのもの。百科事典によれば、バレンタインデーとチョコレートを結びつけるアイディアは、1930年、神戸のお菓子屋さんから始まったそうです。

 アメリカでは、夫婦やカップル、家族などの間でキャンディや花などを贈り合いますが、どちらかというと男性から女性(とくに奥さん)に、チョコレートや薔薇の花、ジュエリーなどをプレゼントするのが主流。

 また、小さな子供たちが、友だち同士で可愛い絵柄のバレンタイン・カードを交換したりもします。

 2月14日はもともと、ローマ神話の女神ユノーの祝日です。ユノーはギリシャ神話のヘラに当たり、結婚と家庭の神様で、家庭や出産、子供の守り神です。また浮気な男性の敵です(笑)。

  もとはギリシャ・ローマ起源だった祝日に、聖ヴァレンタインというキリスト教の聖人の名前がつけられているのは、クリスマスと同じ。

 12月25日はもともと、ローマの冬至の祝日だったのですが、キリスト教が異教を征服し、とりこんでいく過程で、イエスの誕生日(=キリストのミサ、クリスマス)ということに されてしまいました。

 そう言えば、「クリスマスにはクリスマスケーキを食べる」というのも、日本だけの風習です(というか、キリスト教圏にはそもそも、「クリスマスケーキ」というケーキはありません)。

 アメリカではバレンタイン・デーのシンボルは、なんと言っても赤い色とハートのマーク。赤は情熱と温かな愛情の色で、それでハートを満たしたいという思いからでしょう。

花とフラワーエッセンスのポートレート

「ハイビスカス」

  さて今日は、ハイビスカスの花とエッセンスについてとりあげます。

 ハイビスカス(Hibiscus rosa-sinensis)は、FESの北アメリカ・クィンテセンシャルに含まれています。

 ハイビスカスは、FESのフラワーエッセンスの中でも、カリフォルニアではなくハワイで作られている唯一のエッセンスです。またおもに女性に使用され、男性に処方されることはほとんどないという点でも、特殊なエッセンスです。

 ハイビスカスはご存知の通り、南国の花。ハワイの州の花でもあります。あでやかな赤色の花は、私の住むハワイではほぼ1年中見られますが、花が大きくて数も多く見応えがあるのは、やはり夏の盛りです。

  アオイ科フヨウ属の常緑低木で、ブッソウゲ(仏桑華)とも呼ばれます。

 園芸種では白や黄色、ピンクや濃紫、また一重、八重咲きなどさまざまなものがありま すが、FESのエッセンスになっているのは一重の赤色のものです。

 花弁は5枚、雌しべが雄しべより長く、雌しべの先は五つに分かれています。一見華やかで強そうな花は、触ってみると、とても柔らかで温かな手触りです。

 リンネが名付けたrosa-sinensisというラテン名は「中国の薔薇」という意味ですが、現在では原産は東インドのあたりとされます。日本でも南方から沖縄や九州に入り、今では庭などにも見られますが、ハワイのものと比べて花が小ぶりでおとなしい感じです。

  ハーブティーに使われるのは、同じフヨウ属でも、アフリカ産のローゼル種(Hibiscus sabdariffa L.)。

 乾かした花を煮出して作る赤いお茶は、エジプトでは「カルカーデ」と呼ばれ、昔から万病の薬として飲まれています。酸っぱくさっぱりとした味が、 暑くて乾いた気候での疲労回復にぴったりで、私もエジプト滞在中、頻繁に口にしました。

 インドでは、5弁の赤いハイビスカスを 「ジャスワンド」と呼び、毛根の血行をよくして髪の成長を促し、髪の色を濃くするとされます。中国では「芙蓉」と呼ばれ、子宮の出血や血尿を止めたり、解毒などに用いられました。

 沖縄では「アカバナー」と呼ばれ、目のはれや痛み、風邪やぜんそく、むくみ、湿疹などの治療に使われてきました。

 最近の研究では、ハイビスカスにはビタミンやミネラルの他、アントシアニンなど各種のポリフェノールや抗酸化成分が多く含まれ、生活習慣病の予防や、老化防止にも効果があると考えられています。

 オーラ・エネルギーの視点からは、ハイビスカスの赤は第1チャクラの赤そのもの。

 母なる大地(地球の赤く溶けたマグマの核)と共振して、生命を内側から温め、活性化します。赤は骨髄を活性化するので、血行をよくしたり、疲労回復や老化防止に効くというのもうなずけます。

 FESの定義では、ハイビスカスは「女性のセクシャリティの尊厳」をテーマとしています。日本やアメリカを含め、「男性の目にどれだけ魅力的に見えるか」を女性の価値の尺度にする風潮の残る国で、女性が自己価値を健康なものに変えていくのに、とても重要なレメディです。

 ハイビスカスは、性的トラウマのある女性にとって基本レメディの1つですが、これを必要とするのは、直接的なトラウマ経験のある女性だけではありません。

  女性の価値を性的魅力で計る、男性中心社会の歪みの一端は、日本でとくに子供に対する性犯罪の形で表現されています。「援助交際」などと白々しい名前で呼ばれる、十代の子供の買春行為についても同じです。

 そこでは女性の根元的な生命力が、お金や社会の支配構造を通して食い物にされ、搾取されているのです。

 直接そういった行為の犠牲にならなくとも、女性の価値を性的魅力で量るのを当たり前ととる社会のあり方は、女性の体と魂に深刻な影響を与えます。

  感情トラウマが生じるのは、直接大きな形で傷つけられた場合だけではありません。微妙な形で、しかし長い間にわたって心を傷つけられる時にも、魂はトラウマを受けるのです。直接・間接的な形で女性のセクシャリティを商業化して利用するマスメディアや男性の態度に触れて育つことは、この長期的な形のトラウマ 経験に当たります。

 自分が直接セクシャル・ハラスメントの対象にならなくとも、毎日の生活で、女性が性的対象として扱われ、利 用されるのを見聞きする時、私たちの感覚は麻痺していきます。子供に対する性犯罪であり、少女たちの体と魂を深く傷つける行為を、「援助交際」などといってすませるようになるのです。

 単なる繁殖行為ではない人間のセックスは、本来、愛する相手との合意のもとに、体と心のエネルギーを交換する行為です。そのためには、ハートが魂の熱で温かく満たされ、体と魂が一体になった状態で、相手と向かいあえることが必要です。

 しかし性的なトラウマは、セクシャリティをハートから切り離し、冷え冷えとしたものにとどめます。そこではハートと肉体が切り離され、魂が自らを体を通してフルに表現し、また経験することができなくなるのです。

 このような状態ではまた、オーラの第2チャクラや第1チャクラのエネルギーにも滞りが生じ、子宮や卵巣に温かなエネルギーが十分に流れなくなります。長期的にこの状態は、さまざまな女性器の病気にもつながります。

 もちろん、セックスもフルに経験することはできないし、ましてやそれを精神的な形に高めることもできません。

  混乱する現在の日本で、女性が自分自身のセクシャリティをもう一度見つめ直し、女性としての自己価値を作り直していくことは、とても大切であると考えます。

 女性は生命の土台であり、社会の礎です。その女性たちがより健全な形で自分を受け入れ、生命の価値観を築いていかない限り、枯れつつあるこの国の生命力を賦活することはできません。

 ハイビスカスは、女性が本来的に持っている、豊かであふれるような温かみを自己に思い出させます。そしてそれによって、さまざまなレベルのセクシャリティのテーマにとり組み、自分自身の中に本来の温かさの源を見つけ、ハートを開いて、体と魂を結び つけるのを助けてくれます。

 ハイビスカスの艶やかな赤色、たっぷりとして柔らかな花びらは、内から湧き出る魂の温かみを、肉体を通して感じ、表現することのできる女性性の象徴です。

花の魔術 フラワーエッセンス入門』2006年2月13日号(vol. 9)

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