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エドワード・バック(バッチ)「癒しをもたらす12の植物とその他のレメディ」(2)(3)

原典に触れる、原点に帰る

 『The Twelve Healers & Other Remedies』(1933年)は30ページの小著ですが、数少ないバック(バッチ)医師本人による文章として残っているもので、フラワーエッセンスを学ぶ者にとってはもっとも重要な文献の一つです。

 これを読んでいると本当に、原典に触れること、そして原点に帰ることの大切さを思います。

 「オリジナルの定義はこんなにシンプルだったの?!」という感じですが、しかしシンプルな分、核心をついて、それぞれの花に対応する性質をもれなく、無駄なく、的確に表現しています。

 原著は著作権保護期間が終了しているので、原文から訳出して内容を紹介していきたいと思います。底本は1936年出版のC. W. Daniel Co.版です。(なお翻訳文には新たに二次的著作権が発生しますので、引用・転載する場合は訳者名の記載をお願いします。)

*Wikipedia 著作権の保護期間、および二次的著作物の著作権について 

 英文の原書はこちらで読めます。

▽ 文書共有サイト Scribd The Twelve Healers by Dr. Edward Bach 

▽ 英文原書の無料ダウンロードはこちら(PDF) The Twelve Healers 1936

 


『癒しをもたらす12の植物とその他のレメディ』
Edward Bach/エドワード・バック(2)&(3)
レメディ、およびそれを与えるための理由
 

 

38種類のレメディは以下の7つのカテゴリに分類される

1. 恐れ

2. 不安

3. 現在の状況に十分な興味がもてない

4. 孤独

5. 他者の影響や考えに過敏

6. 落胆と絶望

7. 他者の幸せを心配し過ぎ、面倒を見ようとし過ぎる

 

恐れがある


*ロックローズ Helianthemum Vulgare ハンニチバナ

 救出用のレメディ。緊急時に用いるレメディで、まったく希望がないかのように感じる場合に。事故や突然の病気、あるいは患者が非常に恐がったり怖れている時、あるいはまわりの人間に非常な恐れを引き起こすほど深刻な状態の時。
   患者に意識がない場合は、このレメディで唇を湿らせる。
 他のレメディも合わせて用いることが必要な場合もある。例えば患者が無意識で、深く眠りのような状態にある場合にはクレマティス。激しい苦しみがあるならアグリモニ、など。

 

*ミムルス Mimulus Luteus ミゾホオズキ
 

 世俗的なこと、病気、痛み、事故、貧困、暗闇、孤独、不幸に対する恐れがある。毎日の生活の中でのさまざまな恐れ。静かに密かに自分の恐怖に耐え、それについて他の人に自由に話すことができない。

 

チェリープラム Prunus Cerasifera ベニバスモモ
 

 自分の心が極限を超えて張り詰め、理性の制御がきかなくなり、恐ろしくひどいことをしてしまうと恐れる。そういったことを望んでおらず、間違っているともわかっているのに、その行為について考えたり、やってしまいたい衝動に駆られる。

 

アスペン Populus Tremula ヨーロッパヤマナラシ

 ぼんやりとした原因のわからない恐れ。この恐れについては説明もつかず、理由もわからない。
   本人は「何かひどいことが起きる」という恐怖に駆られるが、それが何なのかわからない。
   この形がなく説明のつかない恐れは、昼と夜とをつかず襲うこともある。
 本人はしばしば、自分のこの悩みについて他の人に話すことも恐くてできない。

 

レッドチェスナット Aesculus Carnea ベニバナトチノキ

 他の人々のために不安に感じることを、どうしても止められない。
   たいてい自分のことについて心配するのは止めているが、自分にとって大切な人について非常な不安に苦しみ、これらの人々に不幸な出来事が襲いかかるという不安を頻繁に感じる。

 

不安に悩む


*セラトー Ceratostigma Willmottiana セラトー 

 自分で決断を下すだけの充分な自信がない。
   つねに他の人からアドバイスを求め、そしてしばしば誤った方に導かれる。

*スクレランサス Scleranthus Annuus スクレランサス

 2つのものの間で、どちらかに決めることができずに非常に悩む。最初のものがよいように思えたかと思うと、次にもう一つの方がよいように思える。
   たいてい物静かで、自分の悩みを他の人と相談せずに独りで耐えている。

*ジェンティアン Gentiana Amarella セイヨウリンドウ

 簡単に意気をくじかれる。病気の回復が進んでいたり、日常の生活で物事がうまく進んでいたりしても、小さな遅れや邪魔が入ると、すぐに疑いを感じ落胆する。

ゴース Ulex Europaeus ハリエニシダ

 非常に深い絶望。自分のためにまだ何かできることがあるという希望を捨てている。
   説得されて、あるいは他の人を喜ばせるために、新しい治療法を試すかもしれないが、同時にまわりの人間に対して「よくなる希望はほとんどない」と言う。

ホーンビーム Carpinus Betulus セイヨウシデ 

 自分が背負っている人生の重荷を背負うのに、自分には充分な心または肉体の強さがないと感じる。実際には自分の役割をちゃんと果たすことができているのに、「毎日の仕事をやり遂げるのがあまりに大変だ」と感じる。
   自分の仕事を楽にこなすことができるようになる前に、自分の中のある部分、心あるいは肉体が強くなる必要があると信じる人に。

ワイルドオート Bromus Asper スズメノチャヒキ  

 人生で何か大きな仕事を成し遂げたい、たくさんの経験をして、自分に可能な限りのことを楽しみたい、人生をフルに味わいたいと望む。
   しかし望みが大きいため、すべての職業の中でこれといって自分を惹きつける仕事が見つからず、どんな仕事につくのがよいかを決めることが難しい。
   これによって遅れが出たり、フラストレーションを感じることもある。

 

現在の状況に充分な興味がもてない


*クレマティス Clematis Vitalba センニンソウ

 夢見がちで、眠そうで、完全に目を覚ましておらず、人生にたいして興味がない。物静かで、現在の状況にあまり満足しておらず、今よりも先の時間に生きて いる。自分の理想が現実になる、幸せな時がいつか来るという希望に生きている。病気になると、よくなろうという努力をあまり、あるいはまったくしないこと もある。なかには死を待ち望むような場合もある。死んだら今より幸せになれると思っているか、あるいは喪った大切な人にまた会えるのだと思っている。

ハニーサックル Lonicera Caprifolium スイカズラ

 多くの時間を、過去のとても幸せだった時、失った友人の記憶、あるいは実現しなかった大望などの中で生きている。この先、過去に味わったより幸せな時が来るとは期待していない。

ワイルドローズ Rosa Canina イヌバラ

 一見して妥当な理由なしに、起こることすべてについて諦め、人生をただ流されるままに惰性で生き、物事をよい方に向けたり喜びを見つける努力をしない。人生の苦闘に降参してしまっており、文句すら言わない。

オリーヴ Olea Europaea オリーブ

 精神的あるいは肉体的に非常に苦しみ、疲労困憊してうんざりしており、自分にはこれ以上の努力をする力が残っていないと感じる。毎日の生活は大変なばかりで喜びのない仕事だと感じる。

ホワイトチェスナット Aesculus Hippocastanum 西洋トチノキ

   頭に入ってきて欲しくない考え、アイディア、議論などを止めることができない。このような時はたいてい、目の前のことについて、それで頭をいっぱいにしておけるだけの充分な興味がない。
   心配な考えはいつまでも頭に残り、一時的に追い出すことができてもまた戻ってくる。それはぐるぐると回り続け、精神的な拷問になる。
 こういった不愉快な考えが安らぎを奪い、その日の仕事や楽しみに集中する能力を奪う。

マスタード Sinapsis Arvensis ノハラガラシ

   憂鬱になったり、絶望感を感じる傾向がある。突然、冷たく暗い雲が頭上を覆い、人生の喜びの光を隠してしまうように感じられ、どうしてそう感じるのか理由を挙げたり説明をすることができない。
 この状態では、幸せそうあるいはうれしそうに振る舞うこともほとんど不可能である。

チェスナットバッド Aesculus Hippocastanum 西洋トチノキ(芽)

   観察や経験から十分に学ぶことができず、日々の生活のレッスンを学ぶのに他の人より長くかかる。
   ある人にとっては1度経験すれば十分なのに、このような人はレッスンを学ぶまでに2度、時には数度同じ間違いを繰り返す。
   そのため、本人にとっては悔やまれることに、他の人を観察すれば失敗自体を避けらたか、1度の失敗で十分なはずのことでも、異なる状況で同じ失敗をする。

 

孤独


*ウォーターヴァイオレット Hottonia Palustris ウォーターバイオレット、ホトニア

 健康でも病気の時でも、独りでいるのが好き。とてももの静かで、音を立てずに動き、あまりしゃべらず、しゃべる時も話し方は優しい。非常に独立心 が強く、能力があり、自分を頼りにする。他者についての意見がほとんどない。人と親しくならず、他の人にかまわず、自分の道を行く。しばしば頭がよく才能 がある。彼らの平安と平静さは、まわりの人々にとって恵みである。

*インペイシェンス Impatiens Roylei インパチェンス

 思考や行動が速く、すべてのことがためらいや遅れなしにされるのを望む。病気の時には早く回復したくて落ち着かない。
   「もたもたするのは間違っており、時間の無駄だ」と思っているので、そうした人に対して忍耐力を持つのが非常に難しく、その人がもっと早く動くようになるよう、あらゆる手段を尽くす。
   すべてのことを自分のペースでできるように、一人で働いたり考えるのを好むことが多い。

ヘザー Calluna vulgaris ギョウリュウモドキ、ヒース

 いつも誰かと一緒にいたく、一緒にいられるなら誰でもよい。これは自分の問題を他の人と話したいと感じるからで、その相手は誰であってもよい。少しの時間でも一人でいなければならないことがあると、非常に不満になる。

 

他者の影響や考えに過敏


*アグリモニ Agrimonia Eupatoria 西洋キンミズヒキ

 明るく陽気でユーモアに富み、平和を好む。議論や喧嘩を嫌い、それを避けるためなら多くのことを譲る。
   しばしば悩みを抱えて心配し、安らぎを感じず、その葛藤を心または体で感じているが、その心配はユーモアや冗談の裏に隠す。まわりからは非常によい友人と思われている。試練に耐えながら明るく見えるように、しばしば酒や薬を過剰に摂取して自分を刺激しようとする。

*セントーリ Erythraea Centaurium ベニバナセンブリ

 親切で、もの静かで優しく、他の人のために役立とうと一生懸命で、そのため自分に過剰な負担をかける。
   他の人のために役立ちたいという欲求が大きくなり過ぎ、進んで人助けをするというよりも奴隷のようになる。気が良いために、自分の役割以上の仕事を引き受け、それによって自分自身の人生の大切な仕事を怠ることもある。

ウォールナット Juglans Regia 西洋クルミ

 はっきりとした人生の理想や大志があり、それを果たす途上にあるが、時に他者の熱意、信念、強い意見などによって、自分の理想、ゴールや仕事から引き離されそうになる。
   このレメディは、外部からの影響に対して恒常性と保護を与える。

ホーリー Ilex Aquifolium 西洋ヒイラギ

 嫉妬、ねたみ、復讐心、疑惑などにおそわれることがある。
   いろいろな形の苛立ちに。
 しばしば、不満に感じるべき理由がないのに、自分の中で非常に苦しんでいる。

 

[さらに追加のレメディの記述、服用方法、レメディの生成方法の説明が続きます。]


註1 スクリーン上での読みやすさのため、必要に応じて原文にない追加の改行を加えています。

註2 [ ]内の句は訳者が補ったものです。

註3 記載の学名は原著でバック医師が巻末に挙げているものです。

註4 フラワーエッセンスやフラワーレメディは、ホメオパシーではありません。


花の魔術 フラワーエッセンス入門』2010年9月1日号(Vol. 22)
花の魔術 フラワーエッセンス入門』2010年11月4日号(Vol. 23)

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