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エドワード・バック(バッチ)「癒しをもたらす12の植物とその他のレメディ」(4)(5)

原典に触れる、原点に帰る

 『The Twelve Healers & Other Remedies』(1933年)は30ページの小著ですが、数少ないバック(バッチ)医師本人による文章として残っているもので、フラワーエッセンスを学ぶ者にとってはもっとも重要な文献の一つです。

 これを読んでいると本当に、原典に触れること、そして原点に帰ることの大切さを思います。

 「オリジナルの定義はこんなにシンプルだったの?!」という感じですが、しかしシンプルな分、核心をついて、それぞれの花に対応する性質をもれなく、無駄なく、的確に表現しています。

 原著は著作権保護期間が終了しているので、原文から訳出して内容を紹介していきたいと思います。底本は1936年出版のC. W. Daniel Co.版です。(なお翻訳文には新たに二次的著作権が発生しますので、引用・転載する場合は訳者名の記載をお願いします。)

*Wikipedia 著作権の保護期間、および二次的著作物の著作権について 

 英文の原書はこちらで読めます。

▽ 文書共有サイト Scribd The Twelve Healers by Dr. Edward Bach 

▽ 英文原書の無料ダウンロードはこちら(PDF) The Twelve Healers 1936




『癒しをもたらす12の植物とその他のレメディ』
Edward Bach/エドワード・バック(4)
レメディ、およびそれを与えるための理由(続き)

 

落胆と絶望

ラーチ Larix Europea ヨーロッパカラマツ

 自分がまわりの人と同じだけ能力がある、あるいは物事を成し遂げられると思えない人たちに。このタイプは失敗することを予期し、自分は決して成功できないと感じ、そのために思い切って何かをしたり、成功するのに必要なだけ努力することをしない。

パイン Pinus Sylvestris ヨーロッパアカマツ

 自分自身を責める人たちに。このタイプは、自分が成功している時でも、もっとうまくやれたはずだと感じ、自分の努力や成果に決して満足を感じない。一生懸命働き、失敗を自分のせいにし、そのために非常に悩む。他の人の責任である失敗でも、自分のせいだと主張する。

エルム Ulmus Campestris ヨーロッパニレ

 よい仕事をしており、自己の人生からの招命に従って、何か重要な仕事をしようと望んでいる。それはしばしば、人類全体のためになるようなことだ。
   しかし時に、自分が背負った仕事はあまりに難しすぎ、人間の力で可能なことではないと感じて、憂鬱になる時期がある。

スイートチェスナット Castanea Vulgaris クリ

 人によって、時に苦悩があまりにひどく、耐えきれないと感じることがあるが、そのような場合に。
   心や体が耐えきれる限界まで耐え、もう折れそうだと感じるような時。
   もう破壊と破滅に直面するしかないかのように思われる時。

スターオヴベツレヘム Ornithogalum Umbellatum オオアマナ

 非常に困難な状況の中にあって、とてもみじめでつらい気持ちになっている人たちに。
   悪い知らせや大切な人を亡くした時のショック、事故後の恐怖などを経験している時。
   このような時に、慰めを受け入れられない人たちに、このレメディは安らぎを与えてくれる。

ウィロウ Salix Vitellina ヤナギ

 逆境や不幸に遭い、不満や憤りを持たずにはそれを受け入れ難いと感じている人たちに。このタイプは人生の価値を、もっぱら、それがどれだけの成功を与えてくれたかで判断する。
   そして、自分はこんな試練に価しないと思い、それを不当だと感じ、苦々しく思う。
   しばしば、以前は楽しんでいた人生のいろいろなことに興味を失い、あまり活動もしようとしなくなる。

オーク Quercus Pedunculata ヨーロッパナラ

 健康を回復するために苦闘し、全力で戦っている人たちに。また、そういった人たちの毎日の生活のできごとに関連して。このタイプは、たとえ回復の望みがないように見えても、次々と別のことを試し、戦い続ける。
 病気のせいで自分の責任が果たせなかったり、他の人を助けることができないと、自分自身に対し非常な不満を感じる。
   勇敢な人々であり、希望を失ったり努力を投げ出すことなく、大きな困難に対して立ち向かう。

クラブアップル Pyrus Malus リンゴ

 これは浄化のためのレメディである。
   自分の中で何か、どこかがきれいでないかのように感じる人たちに。それはしばしば、一見あまり重要に見えないことだ。別の場合では、重い病気を患っているが、本人は自分が気になっていることばかりに注意を向け、病気そのものの方はほとんど無視される。
   そのどちらのタイプでも、自分の頭の中で、ある一つのものだけが自分にとって非常に重要であり、癒されるべきだと感じており、そのことを解決しようと必死である。
   治療がうまくいかないと、非常に落胆する。
 クラブアップル浄化のレメディとして、患者が自分の体に何か毒素が入り、それを排出しなければいけないと感じている場合に傷を浄化する。





『癒しをもたらす12の植物とその他のレメディ』
Edward Bach/エドワード・バック(5)
レメディ、およびそれを与えるための理由(了)


服用方法

 これらのレメディはすべて純粋で無害であり、量や回数の面で与え過ぎる心配はない。しかし服用して効果を得るには、最小限の量で十分だ。それが患者に実際に必要なものでなかったことがわかったとしても、レメディは害になることはない。

 服用するには、ストックボトルから2滴ほどを、水で満たした小さなボトルにたらす。このボトルをしばらくもたせる必要がある時は、少量のブランディを保存のために加える。

 このボトルを服用に用いる。必要なのは、これから数滴を、少量の水かミルクとともに、あるいはその他のとりやすい形でとることだけだ。
 
 緊急の場合には、状態によい変化が見られるまで数分おきに服用できる。重い場合には半時間おき、慢性の場合には2、3時間おき。患者が必要に感じるかどうかによって、頻度は増減してよい。

 気を失っている場合は、短い間隔で繰り返し唇を湿らせる。  

 痛み、硬直、炎症がある場合や、体の特定箇所に問題がある場合は、さらに塗布を加える。ストックボトルから数的をとり、これを器に入った水に落とし、布にしみ込ませて患部を覆う。必要に応じて時々湿らせる。
   時に数滴のレメディを加えた水に浸したスポンジで[体を]拭いたり、   数滴のレメディを加えた風呂に入ることも役立つ。
 

レメディの生成方法

 これらのレメディを作るのに、2種類の方法が用いられた。


太陽に当てるやり方

 薄いガラスの器を、手に入る限り純粋な水で満たす。可能なら近隣の湧き水がよい。

 植物から花を摘み、すぐに水の表面に浮かべる。花は水面をおおうだけ必要だ。これを明るい陽光の下に3時間から4時間、置いておく。花が色あせ始めたら、これより短い時間で止める。注意して花を引き上げ、水をびんに半分まで注ぐ。さらにレメディを保存するために、びんをブランディで満たす。

 これはストック用で、直接これから服用することはしない。このボトルから数滴を別のびんに落とし、これを患者の治療に用いる。つまりストックからはたくさんの量がとれる。薬局から手に入れたものも、同じようにして用いる。

 以下のレメディはこの方法で作られた。

 アグリモニ、セントーリ、セラト、チコリ、クレマティス、ジェンティアン、ゴース、ヘザー、インペイシェンス、ミムルス、オーク、オリーヴ、ロックローズ、ロックウォーター、スクリランサス、ワイルドオート、ヴァーヴェイン、ヴァイン、ウォーターヴァイオレット、ホワイトチェスナット(花)。

ロックウォーター

 昔から、ある井戸や泉の水に人々を癒す力があったことが知られ、こういった井戸や泉は、このような性質のために有名になっている。人を癒す力があると知られている、どの井戸や泉でも用いることができる。ただしそれが人工の構築物などによって遮られておらず、天然の状態に保っておかれていることが必要だ。


煮るやり方  

 上記以外のレメディは、以下のように煮ることで生成された。

 材料は以下に記述するような形で集められ、きれいで純粋な水で半時間の間、煮られた。

 液体をこして、びんを半分まで満たす。冷めたところで、保存のためのブランディでびんを満たす。

 チェスナットバッド。このレメディのためには、ホワイトチェスナットの芽を、それが葉に開く寸前に摘んだ。

 他のレメディについては、花に短い茎または枝をつけた形で摘み、若く新鮮な葉がある時にはそれも一緒に摘んだ。

 この本に挙げられているすべてのレメディは、ヴァイン、オリーヴ、セラトを除き、イギリスに自然にはえているのが見られる。またあるものは、南ヨーロッパ、北インド、チベットなど他の国の真の自生種である。

 それぞれのレメディの英語名と植物学名は以下の通り。

*Agrimony   Agrimonia Eupatoria
  Aspen   Populus Tremula
  Beech   Fagus Sylvatica
  *Centaury   Erythraea Centaurium
  *Cerato   Ceratostigma Willmottiana
  Cherry Plum   Prunus Cerasifera
  Chestnut Bud   Aesculus Hippocastanum
  *Chicory   Cichorium Intybus
  *Clematis   Clematis Vitalba
  Crab Apple   Pyrus Malus
  Elm   Ulmus Campestris
  *Gentian   Gentiana Amarella
  Gorse   Ulex Europaeus
  Heather   Calluna Vulgaris
  Holly   Ilex Aquifolium
  Honeysuckle   Lonicera Caprifolium
  Hornbeam   Carpinus Betulus
  *Impatiens   Impatiens Royleii
  Larch   Larix Europea
  *Mimulus   Mimulus Luteus
  Mustard   Sinapsis Arvensis
  Oak   Quercus Pedunculata
  Olive   Olea Europaea
  Pine   Pinus Sylvestris
  Red Chestnut   Aesculus Carnea
  *Rock Rose   Helianthemum Vulgare
  Rock Water   
  *Scleranthus   Scleranthus Annuus
  Star of Bethlehem   Ornithogalum Umbellatum
  Sweet Chestnut   Castanea Vulgaris
  *Vervain   Verbena Officinalis
  Vine   Vitis Vinifera
  Walnut   Juglans Regia
  *Water Violet   Hottonia Palustris
  White Chestnut   Aesculus Hippocastanum
  Wild Oat   Bromus Asper*
  Wild Rose   Rosa Canina
  Willow   Salix Vitellina

* Bromus Asperには英語名はない。Bromusは「オート(カラスムギ)」を意味する古代語である。

むすび

 すべてのものを創り出された偉大なる創造主は、その愛のゆえに、癒しをもたらす薬草を野に配された。このことに、我らのハートがつねによろこびと感謝で満たされてあるように。



註1 スクリーン上での読みやすさのため、必要に応じて原文にない追加の改行を加えています。

註2 [ ]内の句は訳者が補ったものです。

註3 記載の学名は原著でバック医師が巻末に挙げているものです。

註4 フラワーエッセンスやフラワーレメディは、ホメオパシーではありません。


花の魔術 フラワーエッセンス入門』2011年6月4日号(Vol.24)

花の魔術 フラワーエッセンス入門』2011年12月15日号(Vol.25)

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