フラワーエッセンス&フラワーレメディ講座(6) 「フラワーエッセンスとアルケミー」編
先号に続き、フラワーエッセンスとアルケミーの関係について理解してもらうための資料として、2003年5月から2004年5月にかけて『ヒーラー&アルケミスト』に連載したチャネリング文を載せておく。以下は2003年7月「感覚と外世界の関わり」の後半。
フラワーエッセンスとアルケミーについて
感覚と外世界との関わり (続き)
by Overlighting Deva of Flower Essence
(続き)
この、人の感覚を通して入るデータ自体が異なるという外的面と、データに対する各自の固有の反応という内的面をつきあわせる時、人間が共有することのできる現実(つまり「客観的現実」)は、驚くほど狭い範囲のものとなるのです。
そしてそのようにまことに限られた範囲のみが、現代社会に生きる人々が「現実」と信じているものなのです。そのような社会に生まれた魂は、すでに 確立されたこの狭い現実に沿って、また与えられた肉体の限界に沿って、自分自身の感覚を限り、閉じ、それに応じた、限られた形の神経の反射路を形成し、大 人となっていくのです。
このような過程が繰り返し何十世代、何百世代にもわたり積み重ねられ、感覚を物質世界という狭い帯域に集中させてきたのが、今この時点での先進文明圏での人間のあり方なのです。
それはもちろん、科学的客観性を求めるという行為がまったく無意味であり、それを手放してしまうべきだと言っているのではありません。人間が物質 的な五感と、その延長である科学的な測定機器を用いて、すべての人に等しく確かめることが可能な科学的客観性を求めてきたことには、それなりの理由があり、意味があります。
それは一つには、物質化と個人化の過程を通して互いに切り離された個々の人間が、同時に感覚を通して共通の現実を共有できることを確認し、それによって我々はつながっている、同じ一つの現実の一部なのだということを確認したいという衝動なのです。わかりますか。
進化の段階の一つのステップとして、個人性というものを発達させるために、人間はより大きな存在のマトリクス、生命の意識の流れから自己を一時的 に切り離します。それは大きな視点からは事実ではないのですけれども、人間の自我は、孤児のように自らを感じ、深い乖離感を覚えます。
つまり科学的追求の裏には、本来、宇宙の中のより大きな原理、法則を見つけ、そこに自らの居場所を見つけ出し、またこの物質次元においても自己と他者のつながりを確認したいという衝動があるのです。ニュートン卿やアインシュタイン博士など、真に偉大な科学者は、このことをよく理解していました。「科学は神の栄光を顕すためにある」といった言葉にそれはよく表現されています。
ここで、あなた方、科学と宗教の本来あるべき姿をおぼろげなヴィジョンとして予感し、また思い出すことのできるあなた方は、自然との関わり方の原点に戻ることを求めてください。
自らの五感とそれ以外の感覚を駆使して、自然を経験し、観察すること。経験を積むうちに、それらの感覚はさらにとぎすまされていき、また感覚を通して得られるデータに対して象徴的意味合いを与えるための内的な通路もより繊細なものとなっていきますます。感覚は固定されたものではなく、つねに変化
し、シフトし、新しい内的現実とともに開いていくものであること。同時に、自然という感覚の対象を通して、それは他者と共有し分かちあうことが可能なものであること。人の内的世界と外的現実が、自然を媒体として結びつけられるのだということ。
このようにして得られる個々の経験は万華鏡の模様の一つであり、それらが何百、何千と集まることで、一つのより完成に近い世界のヴィジョンを作り出すことができる。そしてそのヴィジョンには完成というような状態はなく、限りなく変化し、より神の本質に近いものへと限りなく進化し続けるものであること。
意識的に自然を観察する力を磨くことを通してあなた方は、自然の要素を物質的表現から象徴へと変える力を育てる。同時に自然という神の衣を、より本来あるべき形に忠実に描くことができるようになる。
花の性質の抽出といった作業も、このような視点から行われなければなりません。
アルケミーとは、外的な形質の中に象徴性を見、その意味を読みとり、そのことによって、かつ自然を仲介として、外的世界を変化させていく術(すべ)です。
(2003年7月)
『Flower Medicine: Essence, Remedy, Healing』2015年4月10日号(Vol. 34)
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