12. 消費者ガイド 実用記事

ヒーラー、セラピスト、ボディワーカー、フラワーエッセンス・プラクティショナーの選び方

 ここでは、ヒーラーやボディワーカーなどのプラクティショナー(治療家)の選び方について、自分がクライアントとして選ぶ時にはこうするという「消費者」の視点から、書いてみようと思った。以下はあくまで私という「業界の内部事情に詳しく、経験が長く、口うるさい消費者」の視点からまとめた選択ガイドだ。

 アメリカは日本に比べればはるかにプラクティショナーの数が多く、ピンからキリまでの層も厚いので、選択や選り好みの範囲も広い。

 日本ではまだ長期教育を経たヒーラーの数は少ないし、専門家のレベルで仕事をするフラワーエッセンスのプラクティショナーもほとんどいない。選択の幅はもちろんはるかに狭く、すべての条件を100%満たすプラクティショナーを探すのは容易でない。状況に応じて賢く妥協することが必要な時もあるだろう。

 が、理想的なプラクティショナーを探し当てるためのポイントを概観してみることは、自分にとって妥協できる条件と譲れない条件などを意識的に整理する意味でも、大切であると思う。

 以下の文中、「プラクティショナー」という場合には、ボディワーカー、ヒーラー、フラワーエッセンス・プラクティショナーなどを一括して含む。

ステップ1  リサーチ

 自分に必要なモダリティ(治療分野)が決まったら、それについての情報を集め始める。

 昔はこんな情報を集めるには、口コミと精神世界系の雑誌くらいしかなかったが、今はインターネットでかなりの量の情報を掘り起こすことができる。

 ただしネットでプラクティショナーを探す場合には後述の点に留意する。

 ネットはただ便利なのではなく、役に立たない情報や誤解を招く情報も相当に含まれている。ネットでの情報集めでは、まず、求めている治療分野に関する知識、方法論、教育の実状などを調べる。

 たとえばどのような教育機関があって、どのようなトレーニングを提供しているのか(内容、期間、卒業条件など)。教育内容や、あれば卒業の認定基準などを読んで、ここはと思える機関でディレクトリ(卒業生のリスト)を出していれば、自分の地域のプラクティショナーについてメモする。

 なお機関によっては内部の事情で、ディレクトリにすべての卒業生やプラクティショナーが含まれているとは限らない。

 (某有名ヒーリングスクールのディレクトリからはトップクラスの卒業生の名前がかなりの数省かれている。これはその卒業生がヒーリングスクールを開設するなどして、同校から「商売敵」と見なされたためである。)

 このようにしてネットを検索をしてみると、たとえばヒーリングやフラワーエッセンス、「セラピー」やカウンセリングに関しては、状況はほぼ百鬼夜行化していることがわかる。

 他方、ロルフィングやシンインテグレーション、心理療法士に関しては、その肩書きを名乗るには正規の教育機関を卒業していなければならないので、肩書きに最低限の安全弁が組み込まれていることがわかる。

 アロマセラピストに関しても、一応、イギリスや日本の有名な教育機関のコース(1年〜1年半程度)を卒業している場合、最低限の知識と技術を有しているだろうことが予想される。

 他方、確立されている教育機関での教育と訓練は選択基準の1つであって、すべてではない。長期教育を受けているということは、その治療分野ないし仕事に対するまじめな取り組み姿勢と、時間とお金をかけて長期のトレーニングを終了するだけの「人生における足腰の強さ」を示すという点で重要である。

 しかしそれはイコールで治療家としての腕を100%証明するものではないという事実についても、留意する必要がある。

 逆に一人腕の悪い卒業生がいるからといって、それはその教育機関の価値全体を否定するものでもない。

 資格や肩書きは必ず内容をチェックしなければ意味がない。

 たとえば「認定ヒーラー」という表現があるが、現在ヒーラーの「認定」を行っている公的機関は日本やアメリカにはないので、当然「認定」は学校やセミナー団体、個人や私的団体によるものになる。(ロシアや東欧には政府認定の「公認」ヒーラーがいるが)。

 当然、認定を出している機関や組織の背景、訓練内容、認定基準などを見なければ意味がない。「○○協会認定カウンセラー」「○○公認セラピスト」等の肩書きも同様だ。

 セラピスト、カウンセラーというのは、日本でとくにでたらめに使われている自称「資格」だと思う。

 肩書きを軽々しく信じてはいけないということについて言えば、アメリカには「卒業証書製造所」と称される、お金さえ払えば「博士号」その他を授けてくれる「大学」がいくつもある。精神世界系の「博士」の中には、このような実質のない「博士」が時々含まれている。

 少し前に日本にも同じような怪しい「大学」ができて、精神世界系の人間も含め意味のない「博士号」をばらまいているようだ(筆者のところにも「博士号」「大学講師」の肩書きをくれるというお誘いがきた(笑))。

 私がフロリダで世話になっていたロルファーは、他のプラクティショナーたちと共同の建物にオフィスを持っていた。その中の一人は自分の「認定資格」の証明書をこれ見よがしに額に入れて壁にかけていて、その数20枚ほど。しかし1枚1枚よく見てみると、ほとんどが週末セミナー系のもので、試験を受けてとる資格や長期訓練を示すものは1つもない。しかし不注意な人はその「証明書」の数だけを見て、ありがたく思うことだろう。

 ずいぶんシニカルな見方と思われるかもしれないが、「癒し」をお手軽ビジネスにしてしまったニューエイジのおかげで、現在、日本のヒーリングやホリスティック療法の世界は混沌としている。そのような現状下で自分のお金と時間を賢く使うためには、消費者としても知識を蓄え、おっくうがらずに自分の知らないことは確かめなければならない。

 他方で、「認定」のラベルや教育機関のブランドだけに頼ってプラクティショナーを選ぶことは、単に卒業大学名で医師を選ぶのと似ている。公的・私的資格や認定ラベルは、目安ないし選択基準の一要素として、実際に本人に会ってその人となりや腕を見ることがなにより重要だ。

 情報集めの段階では、信頼できる知人にも紹介を求める。興味のある分野ですでに一定期間セッションを受けている知人がいれば、話を聞く。

 ただしセッションを開始したてでプラクティショナーに対して初期の陽性転移に入っている場合は、ほめ言葉も割り引いて聞かなければいけないので、2〜3年以上、継続している人の話の方が役に立つ。

 ボディワークやヒーリングの場合、実際にどんな変化や効果が出ているかも確かめる。

ステップ2  ふるいにかける

 興味のある分野について十分な背景知識を入れたら、教育機関提供のリスト、広告やホームページをチェックして、また口コミ情報からも、めぼしそうなプラクティショナーを拾っていく。

 なお以下のような、プロとしての最低基準に達しないプラクティショナー(自称〜)は、時間とお金を節約するため、最初から相手にしない。電話予約の際や初回のセッションでも以下のような要素を示したら、リストからはずす。

・数日程度のセミナーやお金で買える「アチューンメント」を受けて、それからすぐに商売に入っている人

・お金と自己満足がおもな動機であることが見え見えの人

・明らかに人間として不安定な感じがする人

・恐怖心や不安を刺激することでセッションを受けるよう勧めたり、継続させようとしたり、こちらをコントロールしようとする人

・「チャクラ」や「エネルギー」の話を、現実適応を避けるための逃げ場や、優越感を感じるための手段にしているふうがある人

・「病気になるのは/病気が治らないのは過去生に原因があるから」と決めつける人

・心理療法士の資格があるわけでもないのに、すべての病気を「感情」だけの問題にしてしまい、無理矢理「プロセス」に引きずり込もうとする人

・「〜(ヒーリングの種類)さえやれば治る」「〜をしなければ治らない」等の二者択一的押しつけをして、他に選択の余地がないように信じ込ませようとする人

ステップ3  詳細チェック

 おおまかに絞ったプラクティショナーについて、以下の点を広告やネット、口コミなどで予約の前にできるだけ確認し、確認できない点は予約の際に尋ねてみる。尋ねられてお茶を濁そうとしたり、気分を害した様子を見せるプラクティショナーは当然、リストからはずす。

事前チェックポイント

・教育背景、資格(自分の知らない学校や資格の場合はその内容、トレーニングの長さ、研修時間数、卒業や認定の条件など)

・仕事を始めてどのくらいになるか

・自分と同じ病気や症状のクライアントを治療したことがあるか

・治療の理念、哲学、方針

 ここで納得がいったら、予約をする。「お試し」セッションを提供してくれるボディワーカーであれば、まずそれを受けて、相手の技量が自分のニーズに合うか、セッション・スタイルが好みに合うかどうかを確かめるとよい。

 心理療法家や心理療法士は、良心的な人であれば最初に面接をしてからでなければ長期のクライアントとして受付けをしないことが多い。

 「お試し」セッションも事前面接もない場合は、1回目をお試しセッションのつもりで受け、長期の治療関係をコミットする前に以下をチェックする。

当日の基本的チェックポイント

・本人の人柄、安定感、統合度(ホームページの文章などを読んでいる場合は、そ
こに書かれている内容や主張、あるいは電話での応対の印象が、実物の本人の存在感としっくりくるか。あまりギャップがある場合には注意)

・プラクティショナー自身、体力的・エネルギー的に充実しているか(とくにヒー
ラー、ボディワーカーの場合

・パーソナリティがよく肉体に統合されているか、グラウンディングされた(地に足の着いた)存在感があるか

・面と向かっていて、信頼できる感じがするか

分野別のチェックポイント

ボディワーク(ロルフィング、シンインテグレーション、マッサージ療法、アロマセラピー・マッサージ)

・所定の教育を経ているか

 ロルフィング・インスティテュートは近年「ソフト・ロルフィング」っぽい方向に流れつつあり、それに反対する古典ロルフィングの流れを汲む講師がインスティテュートを離れて別の教育機関を作ったという話を聞いているので、個人的には、インスティテュートの卒業生名簿から選ぶ場合には、古典ロルフィングの(つまりできるだけ古い)時期に卒業している人を捜す。

 アイダー・ロルフの直接指導を受けている人なら理想的だが、中にはかなり高齢で若い人間の体をいじるにはもう体力が足りなくなっている人などもいたりするので、その辺はあくまで一つの条件として考慮する。

 (ただし子供や高齢のクライアントでは、それほど強く力を入れられなくともよいので、技術がしっかりしていて経験が豊富なら高齢のロルファーでも問題ない)。

 マッサージでは、マッサージ療法士の公認資格があること。

 ただしアメリカでは州によって1年以上の教育期間+資格試験が必要なところから、ハワイのように2ヶ月そこそこで資格がとれてしまうところもあり、教育機関の短い州では当然、療法士の質にばらつきがある。

 日本で国家試験を経ている治療士は、平均的レベルは高いように思う。

 アロマセラピー系のマッサージでは、よく確立されたイギリスまたは日本の学校(教育期間1年半〜2年以上)を卒業していること。

 エッセンシャルオイルは肉体に強く作用し、アレルギーや妊娠中の女性に対する禁忌事項など専門的な知識なしに用いることが危険な面もあるため、自己流でアロマセラピストを名乗っている人は避ける。

・ボディワークのスタイルが自分のニーズと好みに合うか

 ロルフィングならちゃんとロルフィングらしい結果が出るか

 私の場合、長時間飛行機に乗ったり、馬に乗ったり、スキューバのタンクを担いだりして肉体にストレスをかけるので、これらから起こる体の歪みをきちんととれることと、その効果が次にまた大きなストレスをかけるまでは持続することを求める。マッサージでは深くしっかりとマッサージしてもらうのが好きなので、やはり体力の充実して力のありそうなタイプに目が行く。

 ただしマッサージがそもそも初めてという人や、肉体とのつながりをこれから築き直す段階にあるようなデリケートな人は、最初はやさしいスタイルの治療士を選んだ方がよい場合もある。とくに治療効果を求めるわけでなく、日常的な肉体のケアとしてであれば、「気持ちがよい」「こりがとれて、リラックス効果がしばらく続く」程度を尺度にしてもよい。

ヒーリング

・長期(4〜5年以上)の訓練を経ているか

・プラクティショナー自身、体力的・エネルギー的に充実しているか

・グラウンディングされた(地に足のついた)存在感があるか

・人間として充実した人生を生きていると感じさせるか(外的に完璧な人生という意味ではなく、これまでの人生経験(苦しいものも含めて)をよく現在に統合して今に生きている人という感じがするか)

 ヒーリングの長期教育ということについて言うと、私が最初に卒業したヒーリン
グスクールの卒業生で、個人的に「いざという時には世話になれる」と思えるヒーラーは、長期のヒーリングスクールを2つ(あるいはヒーリングスクールに加えてヒーリング以外の治療分野でも長期の専門トレーニング)を出ている人が多い。

 多くは最初に卒業した学校の教育をエネルギーワークの基本トレーニングとして、それに深み、広がりを加え、あるいはより精妙なレベルの領域のヒーリングに移るため、あるいは逆により深く肉体レベルの治療能力を身につけるため、そのような系統のスクールに入っていく。

 また実際のところ、ヒーラーがなんとか一人前になるためには、学校を卒業して経験を積みながらさらに学びを継続して、結局、トレーニングのはじめから10年くらいはかかるのだなというのが正直な感想である。

心理療法(サイコセラピー)

・所定の教育か、定評のある長期のトレーニングプログラムを卒業しているか(大学院レベルの心理療法課程かそれに準ずる教育プログラム)。

 日本では心理療法士の資格、アメリカでは州の認定資格があることが望ましい。バイオシンセシスなどの場合は、ワークショップに何度か出たというだけでなく、長期(3年以上)のトレーニングプログラムを終了していることを確認する

・自分自身、数年間、定期の教育分析か相応の心理療法を受けた経験があるか(この経験のない人は、転移・逆転移、投影などの問題をきちんと処理できないし、クライアントと深いレベルに降りていくことができない)

・人間としての安定性、信頼感、オープンさを感じさせるか。感情的にオープンな感じ、共感力のある感じがするか

・自分の自己表現や生き方のスタイルを理解してくれそうか(心理療法は長期的または定期的につきあっていくのが基本なので、人生の価値観がある程度共通していることは重要)

・仕事経験と人生経験は長いほどよい

 なおカウンセリングと心理療法は同じではない。カウンセラーは、公認資格のある場合でも、心理療法家としての訓練は受けていない。自分が必要なのが単なるカウンセリング(自我のレベルでの取り組み、目の前の問題に取り組むためのアドヴァイス)なのか、それとも深いレベルの心理療法なのかは、よく考えて決める必要がある。

 さて、ここで悩まれるのがフラワーエッセンス・プラクティショナーの探し方だ。

 専門のプラクティショナーの数自体がまだ非常に少ないので、選択の範囲があまりない。週末セミナーをいくつか受けて適当に「セッション」を始めている人は相当数あるが、このような人たちのセッションには、お金を払って受ける価値はない。

 このような現状においては、以下は理想論的になるが、混沌とした現状の中で何らかの基準を示しておくことも必要だと思い、あえてリストする。

フラワーエッセンス療法

・教育背景を総合的に見て、長期的・継続的に学んできた跡があるか。フラワーエッセンスだけを専門に長期的に学んで仕事にしているという人は現状ではほとんどいないので、心理療法やヒーリング、アロマセラピーなど、他の治療分野での教育、経験なども考慮する

・プラクティショナー自身、感情的にオープンで、共感力のある感じがするか
・植物に対する愛情や自然への敬意を感じさせるか

・肉体的にだいたい健康そうか(肉体にグラウンディングされていない印象を与え
るプラクティショナーは「体」が「影」となって、その面での見落としが出やすい)

・狭い世界に閉じこもって生きているような(「オタク」っぽい)印象を与えないか

・エッセンスの解釈や選択過程についての説明が単に知的なレベルだけでなく、実際の植物とのつながりを感じさせてくれるか

・エッセンスの定義についてはうろ覚えで、写真、ペンジュラム、Oリング、キネシオロジーなどだけでエッセンスを選ぼうとする人は避ける。これらを補助として使うことには異存はないが、それしかできない人は、人生をプロセス(過程)として取り組むような長期的サポートができない

すべての分野について追加のプラスポイント

・自分自身、数年以上、継続的に心理療法を受けた経験がある。これは心理療法士を除き「必須条件」ではないが、これを経ているプラクティショナーは人格の安定度が深く、転移・逆転移、投影などのやっかいな問題についても適切に対処できる可能性が高い。またクライアントをより深いヒーリングの過程に導くことができる

・指導役からスーパーヴィジョンを受けているか、または同僚間で仕事内容の監査
やサポートを受けている(とくに仕事を開始してからのキャリアがまだ短い場合には重要)

・人間として充実した人生を生きていると感じさせる(外的に完璧な人生という意味ではなく、これまでの人生経験(苦しいものも含めて)をよく現在に統合して今に生きている人という感じがする)。必然的に人生経験は豊富な方がよい

最初のセッション後

 「いい(満足)」「まあまあ」「よくない(不満、問題あり)」の評価をし、「まあまあ」であれば、それよりよい人が見つかるまでとりあえずセッションを続ける。完璧なプラクティショナーが見つかるまでセッションを先延ばしにする必要はない。

 ただし心理療法については、面接なり初回のセッションでいったんコミットしたら、しばらくの間、定期セッションを続けるようにしないと意味がない。「いやだ」「セッションに行きたくない」等と感じ始めたら、陰性の転移や内的抵抗でないかどうか、正直に内省する必要がある。

インターネット利用の注意点:ネット=世界のすべてではない

 すでに気づいている人もいると思うが、見事に構築されたホームページに朗々とすばらしいことが書き連ねてあっても、それが必ず本人の人間性や治療の腕と一致するとは限らない。(例 ネット上ではとてつもなく博学ですごい人のように見えるが、実際に会ってみると対人不安のあるオタク・タイプだったり、など)。

 腕のよいプラクティショナーで自分のホームページを持っていない人はたくさんいる、というより、その方が今でも多数である。ヒーラーやロルファーに関して言えば、広告さえ出していないことも多い。口づてだけでクライアントが十分すぎるくらい集まるので、広告を打ったりホームページをもとうと思わないのだ。

 したがって、ネットはとりあえずの情報探しには使えるが、ネットで見つかる人の中からだけ、あるいはホームページの内容だけでプラクティショナーを選ぶのは片手落ちだ。

 ネット上の「存在感」や主張と、実物の存在感が一致するかというのは見るべき重要なポイントで、実際に会ってみて大幅な食い違いが感じられる場合、人格の統合性の面で問題がある可能性が高い。

 またインターネット特有の現象として、紙面広告では著作権違反で問題になりそうな、他の情報源からの文面をまるごとコピー、ペーストするという行為が横行しているので、知識のある人ならそれを見抜けるが、そうでなければ「すばらしいことが書いてある」と思ってセッションを受けてがっかりすることもありうる。

 ホームページの内容はあくまで手がかりの一つとして、実物に会って判断することの重要さが強調される。

 広告やネットと無縁の腕利きプラクティショナーの例としては、ニューヨークで最高に腕がよいロルファーとして近隣のヒーラーやボディワーカー間で知られ、「治らない患者はあそこへ送れ」とまで言われるロルファー/ヒーラーがいる。私もニューヨークに住んでいた間、3年ほど通ったが、彼は広告の類は一切出していない。ただ他のヒーラーやボディワーカーの紹介や口コミだけで、1年先まで予約がいっぱいになる。

 こういうプラクティショナーを見つけるには、同じ分野に興味をもっている人の口コミのネットワークにつながっていることが必要だ。

他のプラクティショナーからの推薦

 腕がよく目利きのプラクティショナーと懇意になって、その紹介で他のプラクティショナーを探せることが本当は一番効率がよい。

 たとえばロルフィングがなくては生きられない私は(この時点で200セッションを越える)、ハワイへの引っ越しに先駆けてどの島にロルファーがいるかを調べ、さらに懇意のロルファーにその中から推薦できる人間を選んでもらった。彼女はアイダー・ロルフがまだ直接学生を教えていた頃に直伝を受けた古株なので、同期や前後にインスティテュートで学んだ人間について知っている。

 腕のよいプラクティショナーが一目置くプラクティショナーは、それなりのことがある。

 しかし腕のよいプラクティショナーがみな他のプラクティショナーや異なる治療分野について詳しいとは限らず、「政治的配慮」から気軽に推薦を出してくれないこともあるので、その場合にはやはり自分の知識とリサーチ、信頼できる知人からの口コミ、勘と経験に頼ることになる。

まとめ

 上記のすべての条件を満たせるプラクティショナーはどこにでも転がっているわけではないが、それなりの数、現存する。日本にはまだ数は少ないかもしれないが、消費者の側が理想の条件を手に、賢明に選り好みをしていくことで、悪貨を淘汰する一助となることを信じて探索に励もう。

 ニューエイジのお手軽風潮に押されて悪気なく週末セミナー経由でビジネスに入った人でも、「訓練の長さは? 内容は? スーパーヴィジョンは受けていますか?」と細かに聞くクライアントが増えてくれば、まじめな取り組みへの目覚めのきっかけになることもあるだろう。

 同時に探索の経験を積むことで、腕の良いプラクティショナーをかぎつけ、「引きつける」能力が身に付いていくし、情報も入ってくるようになる。

 プラクティショナー選びもはやり経験がものを言う。ベストを尽くして探してみて、はずれだったらその経験から学んだことをもとに、次の捜索を開始すればよい。

 最初からよいプラクティショナーに巡り会えたら、天に感謝しよう。

 何回かはずれのプラクティショナーに当たったら、次にはおそらく問い合わせか予約の電話の段階で、はずれをかぎ分けられるようになるだろう。優良なプラクティショナーにあたったら、その人の持つ要素や存在感を体で覚えて、他の分野や別のプラクティショナーを探す際の土台にできる。

 この意味で選択に「失敗」はないものと開き直ろう。ボディワーカーやヒーラーとのつきあいは一生続くのだから。

(2002)

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