05. 本の紹介とか雑談

October 24, 2016

読書リスト(1)

(読んだ時期ごちゃまぜ)

ラテン語のはなし―通読できるラテン語文法
逸身喜一郎

 読んで面白く、繰り返し読んでも味わいがある。

 文法書のよしあしは結局、著者がその言語をどれだけ深く自分の骨にしみ込ませているかだと思うが、その意味では本当に優れたラテン語の入門書。

 英語の文法書でもこういうレベルで書かれたものがあればどれだけいいだろうと思う。

タリズマン〈上〉―秘められた知識の系譜
タリズマン〈下〉―秘められた知識の系譜
グラハム ハンコック

 これも何度読んでも重要な本。

 ハンコックは20世紀後半から21世紀前半における最良のノンフィクション作家の一人であり、「秘められた知識の系譜」につらなる研究者、実践者でもある。

Know Your Magnetic Field
William E. Gray

 ウィリアム・グレイはルース・モンゴメリーの『Born to Heal(癒すために生まれた男)』のモデルになったヒーラーで、私の師匠ブリエール師の師に当たる。

 生涯に無数の奇跡的ヒーリングを行い、そのエネルギーは「電気に感電するような」体感があったと言われる。

 グレイが亡くなった時、「彼は自分のヒーリングの力をロザリン・ブリエールに与えて去った」と噂が立った...。

 (ああ、あのビリビリですね(笑))

 この本を読んで、ブリエール師が神経系にこだわる原点がわかった気がする。また、長く動かされていなかった体の部分の動きをヒーリングで取り戻させる時、私はいつも最後に対応する脳の反射路を調整して終えるのだが、グレイが同じことをやっている記述があって、「お」と思った。

時砂の王
小川一水

 ラノベから普通のSFに脱皮することのできた数少ない作家らしい。

 もう1冊、『青い星まで飛んでいけ』(短編集)も読んでみたが、確かに文章はうまくない。しかし読後感がよく、「読んでよかった」と思える作家というのはわかった。

 短編集の方は確かにラノベっぽい部分もあったが、この『時砂の王』はストーリー構成も骨太のちゃんとしたSF。こういうものを書ける作家がまた日本にも出てきていたのはうれしい。

 (注 一般のラノベは、最近の若者の感性を理解しようと思って何度かチャレンジしたが、2ページ目より先に進めたことがない...。)

あなたの人生の物語
テッド・チャン

 久しぶりに、上質のSFを読むよろこび。

 知的な刺激と、じわじわと胸に染み込む物語の見事な調和。こんなSF、もう何年も読んだことがなかった。

ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である。
ジョーゼフ・キャンベル対話集

 ...というタイトルだけど、「結婚」については最後の章でちょっと触れているだけ(笑)。

 神話学におけるキャンベルの業績のとてもわかりやすい入門書。「聖杯」「シャーマン」「死と永遠性」「錬金術」などのテーマを縦横無尽に駆け巡り、重要なシンボルやアーキタイプが対話の中にぎゅうぎゅう詰め。

 アルケミーの研究者必読。

今あるガンが消えていく食事
進行ガンでも有効率66.3%の奇跡

済陽高穂

 食餌療法でガンや難病に取り組むための本はたくさん出ているが、この本の特徴は、現役でガン治療に取り組む消化器外科医が書いていること。

 「信念」よりもデータと実用性に基づいて、バランスよく、実践しやすい形でアプローチがまとめられている。食餌療法を学びたい人は、信念系の本と合わせて、こういうバランスのよい&最新データの反映された本も読んでおくのがよいと思う。

ナバホへの旅 たましいの風景
河合隼雄

 ユング派分析の河合隼雄さんが、自身が関わったナバホ族のシャーマンやメディスンマンとの経験について書いている。

 先住部族について書かれた本は山ほどあるが、やっぱり河合隼雄さんだなという1冊。

 オープンで、手堅く現実的で、それでいて深い。

 シャーマニズムと心理療法の接点についての話もとても興味深い。

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October 22, 2010

おすすめの本 エジプト関係

John Anthony West: Traveller's Key to Ancient Egypt

 フランスの天才数学者・哲学者シュヴァレ・ド・ルービッチの業績を基に、古代エジプトの神聖建築を読み解くための現地ガイドブック(英語)。

 「エジプト人は知識について直接語ることをせず、それを芸術や彫刻に組み込んで、その効果が感情に働きかけるようにした」ジョン・アンソニー・ウエスト

ジョン・アンソニー・ウェスト: 天空の蛇―禁じられたエジプト学

スキャンした英文原書をMacBookAirで再読中。精神世界系エジプト本には怪しいものが多いが、ウェストはグラハム・ハンコック、ロバート・ボーヴァルと並んで個人的に信頼する数少ないまっとうで優れた研究者。しかし重要な本がどんどん手に入り難くなるのは残念。

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July 18, 2010

創作活動に戻る

 あちこちにこっそり(笑)リンクをはっていたが、プロジェクトに少しそれらしい格好がついてきたので、このあたりで公にしておこうと思う。

 何年も前に物語を書き取り終わって、そのままずっと手の中で温めていた小説をきちんと文章にして、オンライン小説の形で公開することにした。

 仕事が忙しくて、本当にやりたいのに、ずっと放りっぱなしになっているものが幾つもあり、創作活動として「書く」ということはその一つ。絵を描くというのがもう一つ。

 いろいろ思うことがあって、生活を整理して無駄を省き、そのための時間を作ることにした。

 一つの刺激は、5月にグランドファーザー・ストームとスワン・ストームといっしょに時間を過ごしたことだ。

 二人が保持するエネルギーの器の中で時間を過ごしながら、「書く」という作業のプロセスについて、そして「書く」ことを通して次の世代に伝えることの重要さについて、改めて思い出した。

 グランドファーザー・ストームから命じられたことは幾つかあるのだが、その一つは、「若い女性を集めて訓練する」ということだった。「このまま男どもの手に力を握らせておいては、世界の状況は惨くなるばかりだ。女性たちが知恵を身に付け、力を取り戻さなければいけない」。

 今の私の仕事では、30代の女性は「若い女性」である。しかし、それよりさらに若い世代との接点は、どうやって作ったらいいのか。

 それだけが小説の公開を決めた理由ではないが、確実に理由の一つではある。今の仕事の枠組みでは手の届かないところへも、言葉を通してエネルギーを伝え始めること。

                 ☆

 魔術とアルケミー(精神的錬金術)についての講義の中で、ロザリン・ブリエール師はこう言われた「魔術の本質について学ぶには、小説を読みなさい」。

 それはディオン・フォーチュンが「出版されている魔術の手引書に載っているのは、盗まれた知識と誤った理解だけ。書き手は本当の魔術について何も知らない」と述べていることとも関係している。

 フォーチュンの後継者で、英国リベラル・カトリック教会の司祭でもあったW・E・バトラー師のような例外中の例外を除いて、これは事実だ。

 「真理はむしろ物語の中にある」。

 もちろん、実践することを学ぶなら、物語を通して本質について吸収した後、実際に師と一緒に時間を過ごし、技術的なことを学びつつ、師のオーラ(エネルギー)フィールドから情報を吸収するという過程が必要になるが。

 他方、フォーチュンやバトラー師が指摘するように、魔術(実際には神聖術と呼ばれるべきもの)の道を歩くには、徹底的に自己と向かい合う「容赦のなさ」が必要だ。大部分の人は、この「容赦のなさ」を性向として持ち合わせていないか、そんな生き方をすることを望んでいない。

 「Path of Hearth Fire(竈(かまど)の火の道)」は、そういった人たちのためにある。そしてもちろん、竈の火の道にあって、家庭を保ち、子供たちを育て、道を歩く者を支えてくれる人々がいなければ、すべては成り立たない。

                 ☆

 何はともあれ、久しぶりに戻ってみれば、創作活動として文章を書くのは、やはり純粋に楽しい。

魔術師への道

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April 26, 2010

古典神学の購読・推薦書籍

 古典神学のクラスは現在、経験者のみを対象にした遠隔講座として行われており、新規受講者は受け付けていませんが、将来的にオープンスクール・レベルでの開講も予定しています。

 とりあえず、どんなことを学んでいるのか興味のある人のために、購読・推薦書籍や文献を紹介しておきます。

 古典神学やアルケミーに関する話題は、Twitterでも散発的にコメントしていますので、興味のある人はそちらも Twitter:Healing_Alchemy

 ここで「古典神学」と呼んでいるのはキリスト教の神学ではなく、古代エジプトを源流とする、宇宙・自然=神という世界観に基づいた神学体系です。「ヘルメス神学」と呼ぶこともでき、アルケミー(精神的錬金術)の流れもこれに含まれます。


古典神学 I 購読課題

・『タリズマン(上)』『タリズマン(下)』グラハム・ハンコック&ロバート・ボーヴァル

・『アトランティスの暗号』コリン・ウィルソン   

・『Hermetica(ヘルメス文書)』(抜粋翻訳をPDFで配布)

・(推薦)パラケルスス 『奇跡の医書』 

   

古典神学 II、III(古典神学 I の課題に文献を追加)            

・パラケルスス 『奇跡の医書』『奇蹟の医の糧—医学の四つの基礎「哲学・天文学・錬金術・医師倫理」の構想

・ウォルフガング・ゲーテ 『自然と象徴 自然科学論集』形態と象徴 緑の自然科学』『色彩論』から1冊以上

・ルパート・シェルドレイク 『生命のニューサイエンス -- 形態形成場と行動の進化』

・リン・マクタガート 『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』 『意志のサイエンス

・ジョーゼフ・キャンベル 『神話の力

・自分に興味のある地域(エジプト、シュメール、インド、ギリシャ、南北アメリカ、ケルト、中国、アフリカなど)の神話集、5冊以上

・コリン・ウイルソン 『アウトサイダー』『至高体験 自己実現のための心理学』 『右脳の冒険 内宇宙への道』 『フランケンシュタインの城—意識のメカニズム』 『超越意志の探求 自己実現のための意識獲得』から2冊以上

・(推薦)カルロス・カスタネダ 『呪術師と私 ---- ドン・ファンの教え

・(推薦、歴史研究)フランセス・イエイツの著作から興味のあるもの『薔薇十字の覚醒』『フリーメイソンと錬金術』『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』など

・(推薦、思想研究)D. P. ウォーカー   『ルネサンスの魔術思想

・(推薦、美術に興味のある人に)ヴァールブルク 『サンドロ・ボッティチェッリの“ウェヌスの誕生”と“春”―イタリア初期ルネサンスにおける古代表象に関する研究

・その他、学習と課題を進めていくのに役立つインターネット上のリソースを随時指定(とくに英語の文献など)

 「古典神学 IV」以降では、ディオン・フォーチュンの執筆物なども購読に含めていく予定(翻訳をPDFで配布)

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March 01, 2010

ウィリアム・グレイ『Know Your Magnetic Field』

 ウィリアム・グレイはルース・モンゴメリーの『Born to Heal(癒すために生まれた男)』のモデルになったヒーラーで、私の師匠ブリエール師のそのまた師。

 生涯に無数の奇跡的ヒーリングを行い、そのエネル ギーは「電気に感電するような」体感があったと言われる。グレイが亡くなった時、「彼は自分のヒーリングの力をロザリン・ブリエールに与えて去った」と噂 が立った...。

(ああ、あのビリビリですね(笑))

 この本を読んで、ブリエール師が神経系にこだわる原点がわかった気がする。

 また、長く動かされていな かった体の部分の動きをヒーリングで取り戻させる時、私はいつも最後に対応する脳の反射路を調整して終えるのだが、グレイが同じことをやっている記述が あって、「お」と思った。

William E. Gray『Know Your Magnetic Field

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August 11, 2009

グラハム・ハンコック『タリズマン 秘められた知識の系譜』

グラハム・ハンコック『タリズマン〈上〉―秘められた知識の系譜

グラハム・ハンコック『タリズマン〈下〉―秘められた知識の系譜』

 4年前に出たばかりの時にすぐ読んでるのだが、聖職への任職を期にまた読み返している。

 私の神学的思想傾向? それは任職と前後してこんなものを読み返していることからもわかります(笑)。

 この系列の本の中では、歴史面でももっともよくリサーチされ、客観的、体系的に書かれていると思う。グラハム・ハンコッ クには、「行動する精神思想ジャーナリスト」の称号をあげたい。


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    May 24, 2009

    『未来への記憶 自伝の試み』河合隼雄

     日本で最初のユング派分析家で「臨床心理学の第一人者」と言われる河合隼雄さんは、著作を通してだが、今生きている日本人の中では自分がもっとも影響を受けた人だと思う。

     アメリカのヒーリングスクールで教鞭をとりながら、東洋文化とアメリカ文化の葛藤に悩んでいた時に出会い、救いの雨のように著書をむさぼり読んだ。

     その河合さんの自伝。河合さんはユング派の分析家としても卓抜した人だと思うが、それを裏打ちするあたたかな人柄、揺るがない信念(いい意味での頑固さ)と、オープンな人間性についても感じることができ、読んでいてけっこう楽しい。

     薄くて読みやすいので、他の著作が敷居が高いと感じている人にも勧められる。

    河合隼雄 
    未来への記憶 自伝の試み<上>
    未来への記憶 自伝の試み<下>

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    April 24, 2009

    コリン・ウィルソン『アトランティスの暗号』

    コリン・ウィルソン: 『アトランティスの暗号―10万年前の失われた叡智を求めて』

     コリン・ウィルソンは、ケン・ウィルバーと並ぶ、20世紀後半のもっとも重要な思想的作家の一人。

     どちらも恐ろしく広範な興味の持ち主だが、ウィルバーの著作が哲学メインなのに対し、ウィルソンはSF、異端考古学からオカルト研究まで、興味のあることならなんでも書いてしまう。

     1956年に『アウトサイダー』で一躍名を馳せたウィルソンの最新著。

     異端の古代・キリスト教史を豊富な材料を加えて書き下ろし、非常に楽しみながら読める。

     エジプト・シュメールの古代史から始まり、「ダヴィンチ・コード」の背景になった中世史から、果てはゲーテの自然観察能力にまでトピックは広がり、それを一気に読ませる筆力は、私の好きなコリン・ウィルソン健在と感じさせてくれた。

     翻訳もいい出来。

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    March 24, 2009

    『倫理哲学 ---- 道徳哲学入門』T・L・ボーシャンプ

    『Philosophical Ethics : An Introduction to Moral Philosophy 倫理哲学 ---- 道徳哲学入門』T・L・ボーシャンプ

     哲学的道徳論と倫理学の入門書。

     倫理と道徳というテーマについて、理詰めで議論や分析を進めていくアプローチには時にまどろっこしい部分もあるが、しかしこういったテーマに真正面から全力でぶつかっていく「哲学者」という種類の人間がいてくれるのは、人類にとって幸運なことだと改めて思う。

     自分が普段考えている倫理や道徳の概念について、もう一度思考の整理をするのにも、とても役だった。

     あと、自分は哲学という学問が好きなのだと再確認(笑)。哲学(Philosophy)というのはもともと、「智恵を愛する学問」という意味。

     宗教と科学の仲立ちをするのは、哲学だと思う。

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    February 09, 2009

    「ガイダンス」関連の推薦書籍

    ☆ リズ・グリーン『占星学』 ユング派心理療法家による、深みのある占星学講義。アーキタイプの視点から占星学を理解するのに。

    ☆ パタンジャリのヨガ・スートラ(ここでいう「ヨガ」は体操としてのヨガではなくて、サンスクリット語で「行」を意味します)
     英語の読める人はこちら『The Yoga Sutra of Patanjali』(原典の新訳、読みやすい)
     日本語でないとだめという人は、とりあえずこのどちらか
     『解説ヨガ・スートラ
     『インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨガ・スートラ

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