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June 24, 2005

月の蛾

florida4

アパートの裏の湿地草原を飛び交うアメリカトキコウ おうゆい (C) 2001

 今日も夕方からスコール。まぶしく晴れていた空が突然暗くなり、雷が鳴って、日本の土砂降りを3倍量にしたような雨が降る。

 ほとんど毎日のようにスコールに見舞われ、アパートのバルコニーから見える湿地草原は、飛び交う大型のサギの姿とともに、雨期のアフリカみたいな趣だ。

 夜、ばたばたと大きなものが、仕事机の前の窓にぶつかる。羽虫かと思ったが、見ると尋常な大きさでない。やがてそれは窓ガラスに張りついて落ち着くことにしたようで、これ幸いと顔を近づけて観察する。

 定規で測ってみると、羽の差し渡しが18センチあり、厚手の白いヴェルヴェットをまとったような体は人差し指ほどの太さ。

 ほんのりと薄緑を帯びて青白く輝く大きな羽がじつに美しく、長く優雅なドレス飾りのような尾のついた羽の形といい、暗闇にきらきらと光る赤い目といい、神秘的な雰囲気を漂わせている。昆虫図鑑を引っぱり出して調べると、絶滅に瀕しているヤママユの一種「ルナ・モス」と分かる。

 貴重な「月の蛾」の姿をしばらく飽きずに眺める。

(2001年7月記)

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