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February 27, 2007

バリ島で乗馬

 バリ島全般やハートチャクラ・アストラル文化については2月25日配信の『ヒーラー&アルケミスト』の方に書いているので、ここでは別の話をしておこうと思う。

 学生たちやメールマガジンの読者には既知だが、私は「馬バカ」のカテゴリに入る。

 父親が若い頃に障害馬術競技のアマチュア選手で、大きな大会で何度も入賞するほどの腕前だったこともあり、私も5歳くらいの頃から馬になじんでいた。(基本的には、乗馬クラブで父親が練習をしている間、馬の背中に乗せられほうっておかれた。)

 それからかなりのブランクがあったが、一昨年から乗馬のレッスンを再開して、普段は週に2回、4鞍くらい乗る。

 去年、北カリフォルニアで、山や海岸を1日7、8時間、6日間乗り続ける耐久レース的「休暇」に出かけた。その時には、2日目に山道のカーブを駆け上がる時に落馬で捻挫し、翌日腫れ上った足をそのままブーツにつっこんで残りの日程を乗り通すというバカもやっている。

 馬の背中に負担をかけないよう、痛み止めを飲んでぐいとかかとを落とし、ポスティングや急勾配の斜面の体重移動などもやり通したので、帰った時には足首の捻挫はしっかり悪化していた。(痛みが完全にとれたのは最近だが、馬に乗っている間だけは痛みを完全に忘れているというところが、また馬バカのゆえん。) 

 北カリフォルニアでのことは、メールマガジンの2006年7月配信号に詳しく書いているので、ここではバリでの話。

 「バリ島で乗馬」というのは意外なようだが、前から「乗れるらしい」という情報をつかんでいたので、現地に入って施設を探した。で、なんとドイツ人オーナーの乗馬スクールで、海岸での外乗も可というのを発見。

 「十台の頃に手ひどく落馬して以来、乗っていない」と、これまで乗馬につきあうのをかわしてきたパートナーをひっぱり、出かける。私としては「バリの海岸で乗馬」というロマンチックな設定を、若い頃の馬トラウマを克服してもらう絶好の機会と踏んだ(笑)。

 緑の稲田の中に立つ、白いバリ・ヨーロピアン・スタイルの建物。しっくい作りの厩舎には、30頭あまりの馬がいる。よく手入れされ、鍛えられているのが見てとれる。

 連れには初心者用という栗毛、私には経験者用の黒鹿毛の馬が選ばれ、バリ人のガイドと外に出る。白黒まだらのピントに乗ったガイドは、いかにもバリ風の穏やかな笑顔のおじさんで、片手で手綱を持ち、片手を腰に当てたウェスタン・スタイル。

 早朝のまだ涼しい稲田を通り、閑静な住宅街をくぐり抜け、やがて人気のない海岸に出る。しばらく試し走りをした後、「じゃあ、好きに走っていいよ」という。

 軽く足で合図を与えると、黒鹿毛は滑らかに走り出す。連れのことがあるので、しばらく速歩と短い駈歩を繰り返したが、連れを乗せた穏やかな雌の栗毛は驚くほどマイペース。のんびり適当なスピードでついてくるが、決して一定以上に速度を上げない。

 連れもさすがに中国武術で鍛えた足腰の強さとバランス、なかなかの安定した乗りっぷりで、駈歩に揺られながら「乗馬がこんなに楽しいとは知らなかった!」と満面の笑顔。

 そんな感じでしばらく海岸を走り、調子の出てきたところで少し速度を上げると、馬の方でも気分が高揚してきたらしい。みるみる速度を上げて、連れやガイドの馬を後に残し、走る走る。

 どこまでも続く海岸を風を切り、こんなに思いきり駈けたのは久しぶりで、最高に気分がいい。

 しばらくして遠くに人の姿が見えたので、速度を落とそうとするが、興奮した黒鹿毛は言うことを聞かない。さきほどまでのおりこうさんぶりはどこへやら、しばらく手綱の引き合いの末、ようやく足を止めさせる。

 追いついてきたガイドは、相変わらずののんびりした笑顔で言った。

 「その馬は競走馬だからねー。走り出したら止まらないかもしれないけど、砂の深いところに誘導するといいよ。砂に足を取られて、速度が落ちるから」

 そいうことは、先に言っておいてください。

Bali_horse1mini



 

 

[バリ島で外乗(リタイアした競走馬) おうゆい (C) 2007]

 

 

 

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