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June 28, 2007

ハワイ島リトリート:水の恵み、火の恵み

 ハワイ島での女性限定リトリートが終了。

 いつにも増して、無為中空ということを思ったリトリートだった。

 (「中空均衡構造」というのは河合隼雄さんの表現。強いリーダーが中心になってどんどんまとめていく西洋型のリーダーシップを「中心統合型」とするのに対して、日本独特の無為のリーダーシップを指す)。

 ハワイ側でやるリトリートはいつもこんなふうに、自分にとって向き合う必要のある領域に、思わぬ形で光を当ててくれる。

 それから、たっぷりの共時性に伴われた自然の恵み。

 ハワイ島のヒロはもともと雨の豊かなところなのだが、グループが到着する前日まで2ヶ月の日照り。地元の農業にとって大変なのはもちろん、リトリートに用いたヨガ・センターは、すべての給水と電力を水力に頼るエコロジー型の施設。

 それこそ皿を洗う水も惜しむ状態で、「正直、あなたがたが到着するまで、水と電力が持つかどうか心配していた」とオーナーは言っていた。

 それがリトリートの初日、みなの到着前後から雨が降り始め、それから6日間、ひたすら雨。ほぼ切れ目無く、しとしとと、また時には会話もできないほどの激しさで降り続ける。

 夜には百匹くらいの小さなカエルたちが、澄んだ鈴のような声で鳴き続けていた。

 昼には雨の合間をぬって、家族参加でやってきた子供たちが、トロピカル・ガーデンや広々とした芝生の丘を走り回る。くったくのない笑い声がよく響いた。

 雨の音を聞きながら交わされるグループの語り合いには、「死と再生」というテーマが繰り返し出てきた。「ここに来るまでに、人生の中で大きなものを手放してきた」という言葉も何度か聞かれた。

 それでいて、分かち合われた経験は「ドラマ」ではなく、「何かを成し遂げなければ」といった気負いもなく、誰もがただあるままに、とても本質的な意味で「自分らしく」時間を過ごしていた。

 振り続ける雨は浄化の水、そして育みの水。

 きっとグループが去るのと同時に雨が止むのだろうな、と思っていたら、まさにその通り。明け方前にざっと締めくくりの雨が降り、朝早く空港へ向かった人たちは車の中から虹を見た。

 虹は雨の神からのあいさつ。

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 リトリート中、「夜寝ていて、地面が揺れるのを感じる」という人が何人もあった。

 リトリート終了後の深夜2時頃から、キラウェア火口周辺を震源に群発地震が起き始めた。2時間の間に260以上の地震が発生するような激しいもので、噴火の危険性があるとされ、ヴォルケーノ州立公園の大部分が閉鎖されるほどだった。

 グループが水の器に包まれて過ごしていた間にも、島では激しい火のエネルギーが活動中だった。

 いや、この火のエネルギーが、水の器を温めていてくれたと思うこともできるかもしれない。

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参加者のコメントから

 「(リトリートの後)2泊ヒロに泊まって戻りました。あとの2泊はよく晴れてて、あの一週間はほんとに再生のための死と闇の日々だったのかもしれません。
 共にその時間を編み、すごさせていただいてみなさん、ありがとうございました。 」

 「水の中に浸されていた安心感は、羊水の中のようだったのでしょうか。
 火を感じにくかったと思いましたが、噴火するほどの力が蓄えられていたとは、驚きました。
 帰る日の虹、見ましたか? あんなにパワフルな虹を見たのは、初めてでした。 」

 「帰って以来、心身が強く、そして軽くなっていて驚いています。」

 「ヒロではありがとうございました! ようやく、日本に馴染んできました。
 あの場では当たり前だったことが、日本に帰ってくると、物凄く深い経験だったことがしみじみと入ってきました。
 何もしなくても ただそこにいるだけで許される日々を味わうことは、本当にお腹の中にいたとき以来の感覚かもしれません。
 あの環境自体が羊水の中みたいだったし...
 今でもふと、食事のときに見ていた、海まで続く雨に包まれた窓の外の景色が甦ってきます。」

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 浄化と育みのプロセスが、それぞれの中で深まっていきますように。


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