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July 17, 2008

第3チャクラ

 現代人では、第3チャクラの働きが乱れがちだ。

 心配事などの精神的ストレス、仕事の過剰なプレッシャー、アドレナリン・ラッシュが起きるような 「手に汗握る」シチュエーション(パソコンゲームを含む)は、第3チャクラのバランスを乱す。

 長期的にこのチャクラの働きが乱れると、胃や膵臓の働きに影響が出る。現代社会のストレスに関連するさまざまな身体の不調に対処していくにも、第3チャクラ本来の健康なバランスを取り戻すことが必要だ。

 第3チャクラは、おなかのちょうど胃のあたり、太陽神経叢(たいようしんけいそう)の上に位置して、その周辺の内分泌腺や臓器と結びついている。精神構造的には左脳と分析的知性、そして自我の機能に対応する。

 第3チャクラの色は黄色で、カリフォルニア大学ロサンジェルス校のヴァレリー・ハント博士の実験によると、ヒーラーや透視能力者は、500 Hzから700 Hz帯域のエネルギーを「黄色」として識別する。

 第3チャクラの基本色は黄色だが、その人の知性や自我の発達パターンに応じて、淡いレモン色から濃い山吹色、黄土色のような色まで。また鈴の音の ように澄んで明晰なものから、他の色を塗りこめてしまいそうな厚く不透明なもの、未発達でぼよんとした感じのものまで。また体調や精神的状態に応じて、薄く力のない場合、興奮してちくちくするような手触りの場合、長期のストレスがたまり茶色や黄灰色に近い濁り方をしている場合など、さまざまだ。

 普段、肉体や感情を無視して知性の力だけで生活したり仕事をしている人では、このチャクラが大きくパワフルになり、他のチャクラを圧倒している。まわりのチャクラがこのチャクラに共振して、オーラの全体が黄色に見えるような状態になってしまっていることもある。

 臓器ではおもに胃と膵臓、内分泌腺では副腎皮質と膵臓(ランゲルハンス島)に結びついている。組織レベルでは骨を包む骨膜も第3チャクラに対応している。骨膜が第3チャクラというのは、「第1チャクラ=骨髄=生(なま)の生命力」と「第2チャクラ=骨=生(なま)の感情」を、「自我/人間としての 社会性」という、「薄いがしっかりとした膜」で包むのが第3チャクラの役割と考えると、わかりやすい。

 

第3チャクラ:肉体面での影響

 第3チャクラの主要な機能は、胃や膵臓によって象徴される消化機能だ。消化は、外からとり入れたものを細かくして、体がそれを吸収し必要な部分に 配分できるようにすること。物質レベルで消化するのは食べ物だが、知的レベルでの情報や外的な経験を消化する(より分け、分類し、自分のために使えるようにする)のも、第3チャクラの機能だ。

 現代人が第3チャクラのバランスを乱すパターンは、基本的にこのチャクラを使い過ぎることから始まる。

 最近目立って多いのは、外から入ってくる経験や情報、刺激などの量が多すぎて消化しきれない現象だ。外部からのインプットが多すぎて消化しきれ ず、第3チャクラが消化不良状態で、エネルギーが目詰まったりチャクラの働き自体が停滞する。こうなるとまず、物事を明晰に分析してより分ける能力や知的な判断力が低下する。第3チャクラが長く停滞状態にあると、胃や膵臓など周辺臓器の生命エネルギーも低下する。

 遺伝的、体質的にこれらの臓器が弱い人なら、影響はなおさら出やすい。逆に、体質的に胃や膵臓の病気になりやすい傾向を受け継いでいる場合でも、第3チャクラをよくメンテナンスすることで、健康を維持するのに役立つ。

 第3チャクラのバランスを乱す別のパターンは、過剰な刺激やストレスでチャクラを疲弊させる場合で、胃以外にも副腎などに影響が出る。

 「刺激 → 興奮状態 → エネルギーを使い切る → 生命エネルギーの総量が低下 → ぐったり疲れる → 刺激を求める」の周期が繰り返し続 くと、やがていくら休んでも疲れのとれない慢性疲労状態(生命エネルギーが慢性的に低下した状態)になり、これはやがて免疫力の低下にもつながっていく。

 

第3チャクラ:知性の力、自我の働き

 第3チャクラにエネルギーがあって明晰な人は、優れた分析・分類能力をもっていて、いわゆる頭の回転が早い。第3チャクラがよくバランスされてい ると、経験や情報を効率よく識別、分類し、使いこなすことができる。オーラの第3レベル、知性体も澄んで光があり、きれいな黄色をしている。こういった人 に仕事を頼むと、とても手際よく、迅速に仕事がはかどる。

 第3チャクラは、第1チャクラ、第5チャクラ、第7チャクラとともに、外に向かってエネルギーを送り出す、能動的な性質のチャクラだ。

 その意味では、まわりに対して働きかけていくチャクラなので、ここからエネルギーが外に向かうこと自体は悪いことではない。その機能がバランスさ れている場合には、自分自身の意見を適切に表現したり、セルフ・ケア、他者への健全な面倒見、物事を組織する力などとして形をとる。また自分や他者のため に健康なバウンダリ(自己の境界)を敷いてそれを守るのも、第3チャクラの役割だ。

 問題が出てくるのは、そのバランスが乱れ、例えばこのチャクラの「過去の経験に基づいて物事を理解し、コントロールする」傾向が強くなりすぎた場 合だ。第3チャクラの知性/左脳/自我機能が、他のチャクラを押しのけて自己の全部を取り仕切るようになると、普段の生活や人間関係が思いきり偏る。多く の現代人(とくに知的な人)はこの傾向が強い。

 人間関係の問題などは、第4チャクラ(ハート・チャクラ)が関わることが必要なのだが、それを第3チャクラの周波数域だけで解こうとしている人を見ると、その人にとっては人間関係も「頭の中だけの経験」なのだなあとわかる。

 日本の受験制度は、極端に左脳型知性を偏重する。成長期をこんな制度の中で育てられると、7つあるチャクラの中で第3チャクラだけが飛び抜けて発 達する。そして第1、第2チャクラのエネルギーを、第3チャクラから「意見」「面倒見(の形をとった拘束)」「過剰なおしゃべり」といった形で外に向かっ て吐き出し、知性/左脳の視点から物事やまわりの人をコントロールしようとするようになる。

 なんでもかんでも頭で考えて決める人や、考えることを止められない人では、頭の周囲に強い黄色のエネルギーが見える。パワフルな第3チャクラを過 剰にあるいは防衛的に使う人では、チャクラが濃い黄色をしてるだけでなく、まわりのチャクラが引きずられていっしょに黄色の周波数で働き始めるので、オー ラの全体が黄色く見える。また第3チャクラが左寄りにずれていることもある。

 欧米人や、日本人でも知的なタイプの人にこういう状態の人が多いが、私の経験の中でとくに黄色が濃くぶ厚いオーラに出会ったのはドイツだ。アメリカやイギリスも黄色が強いが、アメリカではそれがより若く防衛的(時に攻撃的)な感じがする。

 アジアの中では香港が黄色文化だと思うが、その質に欧米とははっきりした違いがある。香港の人たちの黄色いオーラはとても透明感があり、空気のよ うに軽くてうっとおしさがない。なるほど、ここでは歴史の長い3チャクラ文化として知性が洗練されて、実用的な仕事の的確さ、細かなところへの気遣いなどよい形で発揮されているのだなと思った。(オーラが軽いのには人口密度も関係しているかもしれないが。)

 心理構造的には、第3チャクラは自我の機能に対応する。自我の基本的な働きは、自己とまわりの環境ないし社会とのインターフェイス(接点)とし て、自分とまわりとの関係を調整しながら、自己のニーズを満たすことにある。第3チャクラのこの面は、成長過程での自我の発達に対応している。

 社会に働きかけていくためには第3チャクラの力が必要だし、また自分や他者のために健康なバウンダリ(自己の境界)を敷いてそれを守るのも、第3 チャクラの役割だ。きちんと発達した第3チャクラなしには、健全なバウンダリの獲得はあり得ない。道徳や正義感といったものも、第3チャクラの視点である。

第3チャクラのヒーリング

 第3チャクラはエネルギーを送り出すチャクラの1つであって、ヒーリングでもこのチャクラにはエネルギーを入れるのではなく、浄化し、目詰まりを取り、バランスさせる。

 第3チャクラやのどの第5チャクラなど、エネルギーを送り出すのが主機能のチャクラに無理にエネルギーを入れようとしても、うまくいかない。無理 にエネルギーを入れると、不自然に押し込まれたエネルギーは逆流し、しばしば第2チャクラや第4チャクラに滞っている感情エネルギーとともに吐き出される ことになる。これが、能動的なチャクラにエネルギーを押し込むことで引き起こされるカタルシス反応(感情やエネルギーを吐き出す形で処理すること)だ。

 こういったエネルギーの逆流を伴う感情のカタルシスは、有機的にチャクラ・システムを理解する視点からは、望ましいことではない。クライアントの 側は、まとまった量の生命エネルギーが吐き出される「手応え」があり、終わった後で自分の内側が空になって、ある種のすっきり感があるので、「よいことなのだ」と思ってしまう。

 カタルシスには感情の再体験が伴うこともあるが、しかしこれは感情の変容(トランスフォーメーション、より高いあり方に変容すること)ではないの で、不健康な感情のパターンを変えることにはつながらない。感情エネルギーを吐き出すことをいくら繰り返しても、感情の裏にあるパターンを変えることにはつながらないのだ。

 私の師であるロザリン・ブリエール博士は、世界中のハンズオン・ヒーラーに用いられいてるキレーション・テクニックの創始者だが、実際に健康の回 復を必要としているクライアントをカタルシス的な感情プロセスに引きずり込むことは、むしろ健康の回復を阻害すると指摘している。カタルシスでは、ヒーリ ングで入れてもらったエネルギーやクライアント自身の生命エネルギーも一緒に吐き出され、本来なら肉体を養うことに使われるこれらのエネルギーが、奪われ てしまうからだ。

 第3チャクラの基本的なヒーリングは浄化とバランスだ。

 ハンズオン・ヒーリングでは、第2チャクラと第4チャクラに十分な量のグラウンディングされた(肉体に近い周波数の)エネルギーを流すことで、第 3チャクラは自然に浄化され、バランスされる。その後、必要に応じて副腎をチャージし回復させるといったステップを加えることもあるが、これはケースバイ ケース。

 明晰でバランスされた第3チャクラをもつヒーラーにキレーションなどのヒーリングを受けると、頭がすっきりと冴えて意識の目覚める感覚が経験できる。

 自分でこのチャクラのメンテナンスをするには、やはりバランスを目指す。

 まず、自分は知性型か情緒型かを見分けておこう(自分で決めるより、複数の家族や友人に訊いてその意見を総合するのがよい)。

 その上で、知性型の人は、あらゆる物事や人間関係を分析的に見る癖を修正して、感情と直感を育てるように努める(第3チャクラのコントロールを緩 め、第2チャクラや第4チャクラとバランスさせる)。情緒型の人は知性を磨き、分析的に物事を考える能力を育てていく(第3チャクラを発達させ、第2チャ クラや第4チャクラとバランスさせる)。

 大部分の現代人は、外から入ってくる情報や刺激の量がすでに多すぎるので、意識的に取捨選択してインプットの量を調整することも大切だ。

 肉体面からは、食べ過ぎ傾向のある人はそれを修正する。またアドレナリンの放出をおこさせる刺激物(カフェインなど)のとりすぎを止める。十分な量の睡眠も大切。

 都会に住む人や、仕事をもって働いている人では、なんだかんだ言って第3チャクラを使い、ストレスをかけることを余儀なくされるので、定期的に緑の多い自然の中や「ほっとできる」場所で時間を過ごすのも欠かせない。

 気分の安らぐ環境の中で、何もせずにぽーっとする時間を作ったり、目を閉じて、「頭の中の不安や心配事を手放す」「大きな力に任せて、すべてのコントロールを手放す」といったメディテーションやイメージ化をするのもよい。

 フラワーエッセンスの中にも、消化と統合を助けたり、第3チャクラをバランスさせるなど、助けになるものがいろいろある。

 第3チャクラがその本来の持ち場を思い出し、他のチャクラと協調して働けるようになることは、日常生活をよりよく生きていくためにも、そして高い自己がこの世界で成し遂げたいと考えていることを現実的な形で実行していくためにも、欠かせない。

エネルギーの海 スピリット通信』2008年7月17日号(vol. 19)

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