ハンズオン・ヒーリング集中研修、卒業の意味(ボルネオ島)
最近は時間が流れるのがとにかく早く、思ったことはすぐに書いておかないとそのままになってしまうので、ちょっと走り書きっぽくなるかもしれないが書きとめておく。
先週のボルネオでの集中研修で、ハンズオン・ヒーリング科から2人の新しい卒業生を出した。
最近の日本では「卒業」というのは、「辞める」「去る」ということを遠回しに言うために使われているようだが、School of Healing Arts and Sciencesでの「卒業」は意味がまったく違う。
秘教の伝統に根付くスクール(学びの場)/コミュニティにおける卒業というのは、「新しい場所に昇る」ということだ。
それは、一方的に学び、受けとり、育まれる「学生」の立場から、育み、与え、教える責任の一端を自分なりのやり方で引き受ける立場へと変化するということでもあり、同時に自分自身が、それまで可能でなかったような大きく、新しく、高い形での学びを開始できるスタート地点に立ったということだ。
この大きく、新しく、高い形で学び、働き始めることを可能にするのは、スクール/コミュニティに流れ込んでいる伝統の力が、正式の卒業生となった人たちを背後から後押しするようになるからだ。
この意味で、智恵の伝統につながるスクール/コミュニティでの「卒業」とは、去ることではなくて、むしろコミュニティの中においてより重要な役割を担うようになることを意味する。
卒業生の一人一人は、コミュニティにとっての礎石であり、後を続く学び手たちにとっての支えとなるものだ。
そして自分を育て支えてくれたホーム・コミュニティにしっかり根を張り、それを変わらぬ魂の滋養を受けとる井戸とし、同時に堅固な足場として、外の世界、より大きな社会/コミュニティに向かって働きかけていくために、さらに自分を広げ、育てていく。
後輩たちががんばって手配したお祝いのケーキ(パンダン風味)
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