フラワーエッセンス 違うメーカーのエッセンスを組み合わせてもいい?
講座で時々、「違うメーカーのエッセンスを組み合わせてもいいですか?」という質問を受けます。
私の経験からいうと、これはメーカーによります。
欧米では、アメリカのFESとイギリスのヒーリングハーブス(ジュリアン・バーナードがバックレメディの花から生成しているエッセンス)を、組み合わせて使っているプラクティショナーが多くいます。
FESとヒーリングハーブスには、AFP(アラスカ・フラワーエッセンス・プロジェクト)も、問題なく組み合わせることができます。
これらのメーカーのエッセンスは、私の考えでは「オープンシステム」(開放系的な体系)で作られています。
そしてそれぞれの創設者が、フラワーエッセンス療法についての理念でも、エッセンスの生成でも、基本的に近いアプローチをとっています。
アラスカ・フラワーエッセンス・プロジェクトの創設者スティーヴ・ジョンソンや、オーストラリア・ブッシュエッセンスの創設者イアン・ホワイトは、いずれも研究の初期にカリフォルニアにあるFESを訪れ、リサーチの方法論などを学んでいます。
その意味では、オーストラリアのブッシュエッセンスも組み合わせることができそうですが、私自身はやったことがありません。
というのは、ブッシュエッセンスの花々にはとても独特な強い個性があり、ヨーロッパや北アメリカの花たちと同列に並べることが、なかなか難しいと感じるからです。
バックレメディの花の写真と、ブッシュエッセンスの花の写真を並べて見てもらうと、私が言おうとしていることがわかってもらえると思います。
それに対して、ペレランドラやマスターズのようなエッセンスは、独自の理念に基づいており、そのメーカーのエッセンスだけで体系が完結しているので、他のメーカーのものと組み合わせて使うのには向いていません。
オープンシステムのエッセンスに対し、これらはクローズドシステムのエッセンスと言うことができるでしょう。
マスターズでは「1度に使うのは1本」とされているので、そもそもエッセンスを組み合わせることをしません。
また、ペレランドラのエッセンスは、キネシオロジー(Oリング法に似た手法)を使って選ぶのがルールなので、エッセンスの定義をもとに選択を行っていくFESやバックのレメディと組み合わせるのには、やはり向いていません。
私はヴァージニア州のペレランドラに近い所に住んでいたことがあり、その縁でペレランドラのエッセンスを集中的に使っていた時期もあります。
プラクティショナーとして仕事を始めてからは、バック(ヒーリングハーブス)、FES、AFP(フラワーエッセンスの他に環境エッセンスとジェムエリクサー)など、400〜500本ほどのエッセンスを、常用パレット(選択範囲)にしていた時期もあります。
依頼者(クライアント)には、この中からエッセンスを選び、組み合わせを作ってました。
仕事用以外で手元に置いていたものは、個人使用のマスターズとペレランドラ。
さらに研究用に、コルテフィー、オーストラリアのブッシュエッセンス、リヴィングエッセンス、南米のスターエッセンスなど、有名なものは一通りフルセットで。
オーラソーマのものはカラーエッセンスやバタフライ、海の生き物シリーズなど、実験的に作られたものも含め全種類。
ペガサスのスターライトエッセンス(特定の星の光を追跡装置付きの望遠鏡でとらえ、エッセンスにしたもの)といった特殊なものまで、合わせて1200本ほどを手もとに置いていました。
(ちなみにアメリカ現地でのエッセンスの価格は、日本での販売価格の3分の1から4分の1ほどです。)
こんなふうに、目ぼしいエッセンスはとにかく買って試すという経験から、エッセンスには、メーカーによって組み合わせの相性のよいものと、必ずしもそうでないものがあることにも気づいていきました。
なかには使ってみてまったく効果が感じられずに、捨てるのも何なので、お風呂に入れて使い切ってしまったようなものもあります。
わりと大手のメーカーのものだったので、「自分に合わなかっただけなのか…」と考えていたところ、他のヒーラーやプラクティショナーと話した際に「あそこのエッセンスは効かないね」という点で意見が一致し、そういうこともあるのだと納得しました。
定評の確立していないメーカーのエッセンスを、宣伝文句だけを鵜呑みにしてセット買いするのは、あまり勧められません。
イメージや宣伝にあおられず、まずは1種類、試してみましょう。
それが本当に効果の感じられるものであることを確かめてから、個人輸入でセットを求めるのが、賢い消費者的にはおすすめです。
英語が不案内な場合は、フラワーエッセンスの個人輸入の代行をしてくれる専門ショップもあります。
『フラワーエッセンス入門』(vol. 4)
Originally published in March 2005. Refreshed in September 2017.
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