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May 11, 2018

天才ロルファー/ヒーラー、ドン・ヴァン・ヴリートの思い出

(2008年1月の『ヒーラー&アルケミスト』に書いた記事から抜粋、多少加筆)

                ☆

(前段)

 先号の記事でこう書いた。

 「ハンズオンのセッション後、居合わせた学生の1人といっしょにチェックしたが、あごから頬の輪郭ががすっきりと整い、目が大きくなっていて、おまけに一重だったのが二重に。

 状況を何も知らないもう1人の学生にも見てもらったが、目の大きさや形が明らかに変わり、顔の輪郭がすっきりとしたなどの変化が確認された。顔全体、まるでフェイスリフトでもしたみたいで、はっきりいって美人になっている。

 あごのかみ合わせを変え、頭蓋の形自体を調整したから、顔のバランスに変化が出るだろうということはわかっていたが、顔のリフトアップと目のサイズアップは想定外だった(笑)」

 あの後に本人からメールがあって、けっこう重要な点を書き落としたのに気づいた。

 「リフトアップ、目が大きく開いたこと、後頭部の形の変化(絶壁だったのが上がりました)。もう本当に驚きです。すごすぎます...」

 見た感じのリフトアップなら、リンパ・マッサージなどでも起きる。顔のむくみがとれれば、とりあえず肌に張りが出て目元もすっきりして見える。しかしそれは長持ちしない。 

 上記のハンズオン(ボディワーク+ヒーリング)の場合は、後頭部の形自体が目に見えるレベルで変わり、それで顔の筋肉と肌が全体的にぴんとはられてリフトアップし、目も形自体が大きく開く結果になった。

 もう一件、頭蓋をバランスさせる作業をした別のクライアントからもフィードバックがあった。

 「ボディワークは、なんと言っても顔のバランスがとれたということ。効果はセッション後すぐに現れましたが、翌日の顔と言ったら...いままでみたことがない顔でした。....ヒーリング、ボディワークともに、直後の変化もありますが、時間が経過してからの持続力を実感しています。」

 ボディワークは作業自体も楽しいが、こういう結果が安定して出てくるようになると、さらに面白くなってくる。

(本題)

 私が最初にボディワークを学んだのは、当時ニューヨークで仕事をしていたドン・ヴァン・ヴリートというヒーラー/ボディワーカーからだった。

 ロルフィング研究所で講師を務めたこともある彼は、ロルフィング界でもニューヨークのヒーリング界でも「天才」の呼び声が高く、ニューヨークのヒーラー間では、「治らないクライアントはあそこに送れ」とまで言われていた。

 広告も一切出さず口コミだけで、待ちリストは2年を超えた。彼のセッションを受けるためだけに、全米各地から飛行機でクライアントが通って来た「奇跡を起こす男」。

 同時にやはり、本を書くことなどとは無関係の人でもあった。彼の生物学ベース、細胞ベースのヒーリングとボディワーク理論は、超革新的というか、革新的過ぎて本などに収まらないとうか。

 コンティニュアムにも造形が深く、エミリー・コンラッドと共同で教えていたこともあり、コンラッド自身、細胞レベルでの体の理解などについて、ヴァン・ヴリートから大きな影響を受けたと語っている。

 私はニューヨークに住んでいた頃は、隔週ペースでヴァン・ヴリートからセッションを受けていた。

 二十歳の時にカリフォルニアで自転車に乗っていて車にはねられ、頭の形が少し歪んでいた。ヴァン・ヴリートに会う以前にも100回くらいロルフィングを受けていたが、歪んだ頭の形に変化はなかった。

 それがヴァン・ヴリートとの1回目のセッションで、いとも簡単に完全に修正されてしまった。セッションの後で鏡を見てびっくりというその経験は、実は私自身のものでもあり、「こんなボディワークを学びたい!」と思った原点でもある。

 ヴァン・ヴィリートからボディワークを学んで、ロルフィング研究所の正規のトレーニングに通うことも考えたが、「いや、僕の教えることをやっていけばいいよ」と軽く断言され、その考えはお蔵入りになった。

 ヴァン・ヴリートはセッション中も、ボディワークをしながら細胞の微小管が光の通り道である話とか、ミトコンドリアのこととか、超早口でしゃべり続ける。

 ある日そんなおしゃべりの中で「ダスカロスがヒーリングをするところをビデオで見たけど、彼がやっているのと僕がやっているのは、同じことだな」と語り出した。

 「ダスカロスは自分のやっていることを、第何レベルの大天使がどうとか、そういった形而上的な言葉で記述するし、僕は細胞や生物学の言葉で記述する。でも、やっていること、起きていることは同じなんだよ」。

 他の人間がこんなことを言ったら、「いっちゃってる危ない人」くらいにしか思わないが、普段から自分を飾ったり売り込むことにまったく興味のない「天才・生物学おたく」ヴァン・ヴリートの言葉は、実に事実然としていた。

 この、ある意味ものすごく神秘的でもある言葉は、今でも肉体との取り組みの際に、私の中で「で、それは結局どういうことになんだろう」と問われ続ける問いになっている。

 肉体ベースのハンズオンヒーリングの奥は深く、限りなくエキサイティングだ。それはアルケミーの教えの通り、人間の肉体が文字通り「一つの宇宙」であり、体と向かい合うことは、もっとも直接的な形で宇宙と向かい合うことだからだと、私は思う。

 

 


Originally published in 2008. Refreshed in May 2018.

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