チャクラ、オーラ(ヒューマンエネルギーフィールド)と近代ヒーリング
(「オーラ(ヒューマンエネルギーフィールド)の構造」から続き)
オーラとチャクラについての知識が西洋にとり入れられたのは、19世紀の終わりから20世紀のはじめ。おもに神智学協会や、その流れを汲む精神性分野の活動家によって取り上げられた。
「神智学協会」と言われても自分とは関係なさそうと思う人も多いだろうが、例えば、今あるような形のヨガが欧米に広がる基礎を作ったのは神智学協会ということは言っておきたい。
さて、チャクラの知識が西洋の体系にとり入れられる中で、東洋(古代インド)の伝統の知識を、西洋医学や生理学の知識と組み合わせ、チャクラが人間の心と肉体の健康に果たす役割について考える流れが生まれた。
その頃の神智学協会には、「透視能力者」と呼ばれる、さまざまなエネルギー現象を観察し、詳しく具体的に記述することのできる人たちが多く輩出した。
一番有名なのは、今でも欧米のチャクラ研究の元祖として知られるチャールズ・レドビーターだろう(日本では「リードビーター」と表記されることが多いが、発音はレドビーター)。
こういった研究家の観察結果をもとに、チャクラやオーラ(エネルギー体)についての知識が集められ、西洋文化の枠組みで体系づけられていった。
これらの知識と体系は、現代のハンズオンヒーリングの方法論の土台になっている。
現代のハンズオンヒーリングは、この土台の上に、さらにチャクラとオーラフィールドについての多くの観察や研究、臨床知識が加えられている。
ここでは近代ヒーリングの歴史には立ち入らないが、私の師であるロザリン・ブリエール博士は、大学で専攻した電気工学を背景に、膨大な量の臨床経験に基づいて、ヒューマンエネルギーフィールドについての理解とハンズオンヒーリングの方法論を実際的なものとして広めるのに大きな役割を果たした。
ブリエール師は、UCLAのヴァレリー・ハント教授やコンティニュアム創設者のエミリー・コンラッド、ロルフィング創設者のアイーダ・ロルフなどとも親しい協力関係にあった。
ブリエール博士の生み出した「キレーション」と呼ばれるチャクラとオーラフィールドをチャージし、バランスさせる手法は、今では世界中のハンズオンヒーラーによって用いられている。
ブリエール師のもとで学んだヒーラーの中には、もとNASAの気象物理学者だったバーバラ・ブレナン博士などもいる。ブレナンは、ブリエール師から学んだ知識と技術に基づいてヒーリングを行う一方、チャクラの知識をさらに独自の視点で体系化し、本に著している。
現在の日本では、「ヒーリング」という名称は限りなく曖昧な使われ方をしている。
しかし欧米では、専門教育を受けたヒーラー(ヒーリングのプラクティショナー)によるハンズオンヒーリングは、補完医療での一環として確立されつつある。
アメリカ神智学協会の会長で優れた透視能力者・ヒーラーであったドーラ・クンツと、看護学の教授ドロレス・クリーガー博士の協力で生まれたセラピューティックタッチは、アメリカの多くの大学の看護科で教えられている。
また、デューク大学医学部付属病院やジョンズ・ホプキンス医大付属子供病院、ニューヨークのコロンビア大学医学センター付属といったトップクラスの医療施設が、ハンズオンヒーリングと医学の併用リサーチを進め、またハンズオンヒーラーをスタッフとして受け入れるようになっている。
(物質自体がそもそもエネルギーのフィールド(場)の一形態...といった話に興味のある人は、参考書籍のリストにある『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』あたりを読んでもらうのがいい。この本はエネルギーと物質の関係について、最先端の科学知識を取り入れながら、非常にわかりやすく書かれている。)
(『スピリット通信』(vol. 4))
Originally published in 2005. Refreshed in June 2018.
© 2018 School of Healing Arts and Sciences. All rights resrerved.
この記事の文章と画像を含むコンテンツを、一部と全体に関わらず、許可なく外部の媒体、メディア、ブログ、SNS、ポータルサイト等に転載・転用することを禁じます。
フェアユースの範囲での引用については、このページを出典ソースとして記載し、リンクをつけてください。
「05. チャクラ オーラ エネルギーフィールド」カテゴリの記事
- 人はなぜおみやげを買うのか エネルギー的考察(2019.09.15)
- チャクラ、オーラ(ヒューマンエネルギーフィールド)と近代ヒーリング(2018.06.13)
- オーラ(ヒューマンエネルギーフィールド)の構造 経絡とつぼ(2018.01.04)
- オーラ(ヒューマンエネルギーフィールド)と水の関係。森のオーラフィールドの癒す力(2017.10.01)
「00. トップページ」カテゴリの記事
- 本が出ました『フラワーエッセンス辞典』(2021.06.28)
- 想像力とアストラル体(2021.03.31)
- 感染症の流行とフラワーエッセンス(2020.12.17)
- 人はなぜおみやげを買うのか エネルギー的考察(2019.09.15)