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September 15, 2019

人はなぜおみやげを買うのか エネルギー的考察


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人はなぜおみやげを買うのか


日本の人はよくおみやげを買う。

何しろ一般のおみやげ以外に「義理みやげ」「ばらまきみやげ」などの詳細カテゴリまである。

もちろん、他の国の人々もおみやげは買う。だから世界の観光地には、似たような(安くてこまこましたものを集めた)みやげもの屋がごまんとある。

「義理みやげ」というのは、なんと日本的だろう。あげたくもない人に、買いたくもないみやげ的なものを、「義理で」買って渡す。

買いたくなくても買わざるを得ないのは、みやげを渡すことが日本社会の慣習になっているからだ。

しかし慣習というのは、今は形骸化しているにしても、もともとは何らかのエネルギー的な意味をもっていたことが多いものだ。みやげを買うという行為には、本来、どんなエネルギー的な意味があるのだろう。

とりあえず義理みやげというのは、日本社会における潤滑油のようなものと言うことはできる。上司とか、義理の親とか、親しくない同僚とかでも、形式として買ってかえれば、相手も形式的に納得する。

が、それはみやげを持ち帰ることの本義でないことは、わざわざ「義理みやげ」というカテゴリがあることからもわかる。



心のこもった本当のおみやげ。

子供や大切な家族、親しい友人のために旅先でみやげを求めて帰るのは、愛情表現の一種だ。ていねいにおみやげを選んで、旅先から持ち帰るという行為には、温かい気持ちのエネルギーがこめられている。

だからそういうおみやげはもらうと、とてもうれしい。それは「もの」というより、そこにこめられたエネルギー、気持ちを感じるからだ。



自分自身のために持ち帰るみやげには、それとはまた違う意味がある。

旅に出て、自分のためにみやげを求めるのは、その土地のエネルギーのこもったものを持ち帰るため。あるいは旅の経験について思い出させてくれる、象徴になる何かを持ち帰るためだ。

そしてそれを親しい人にもあげる場合には、自分の旅の経験をエネルギー的に分かち合うという意味もあるだろう。

これが旅からみやげを持ち帰ることの本来の意味だ。現代人がそれを意識しているかどうかは別にして。



私が旅先で求めるのは、その土地産のハーブティーや蜂蜜などが多い。

その土地で育った自然の産物には、その土地の自然のエネルギーが含まれている。それを消費することで、そのエネルギーを自分の中にとりこみ、
また、その環境の経験を自分の中に呼び覚ますことができる。

プロヴァンスの野生の花の蜜を口に入れると、立ち上る明瞭な花の香りとともに、強い太陽の光と時おりの激しい雷雨によって形成される、豊かな表情の自然のエネルギーが自分の中に広がる。

プロヴァンスの真っ青な空。熱い日差し。太陽に熱せられたハーブや樹木の葉の匂いを運ぶ乾いた風の感触が、自分の中でよみがえる。

ブレンドされたハーブティーは蜂蜜よりも人の手が入っているが、その分、自然のエネルギーに加え、その文化の価値観やセンスが反映されている。だからハーブティーは、自然と人間の合作で、いろいろな国のハーブティーを味わい比べるのは楽しい。

経験を内在化するには時間がかかる。

長い旅、あるいは短くても意味のある旅であれば、その間に経験したいろいろなことのうち、確実に自分の一部にしたいことや忘れていいことなどを取捨し、統合する時間が必要だ。自分のために持ち帰る象徴的なみやげは、そのための助けになる。

私の場合、旅から戻ったら、その経験や記憶を、ハーブティーを飲んで繰り返し呼び覚ましながら、ゆっくりと自分の中に統合していく。

私はよく旅行するが、観光チックな動きをすることはあまりないので、例えばパリにはもうずいぶん通っているが、いまだエッフェル塔に登ったことはないし、ベルサイユ宮殿にも行ってない。これから先も多分、行くことはない。

しかし教会や聖堂、寺院などには出かける。そしてその空間の質に確かに感じるものがあった時には、ろうそくを買い求める。そして時間をとってその空間に座り、お祈りをして、エネルギーを込めて持ち帰る。

ろうそくは自分で使うこともあるが、卒業式など特別な場合に使うことが多い。贈り物にすることもある。

ろうそくに火をつけると、そこにこめられた神聖な空間のエネルギーと祈りのエネルギーが、ゆっくりと放たれる。

これは旅先で経験した神聖な空間のエネルギーをおみやげにするとこと。

旅先でみやげを買う習慣は、単なる慣習や人間関係の潤滑油にしてしまうこともできる。しかしそれを自分のために深い意味のある行為にすることもできる。

意識して旅先の土地や旅の経験のエネルギー、あるいはそれを象徴するものを持ち帰り、自分を支えるために、あるいは自分の大切な人とエネルギーを分かち合うために使うこともできる。

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[写真(上)プロヴァンスの山の中、馬で移動中 (下)パリ、マドレーヌ寺院のジャンヌ・ダルク像]

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