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October 14, 2019

ジェフリー・ホドソン『妖精の王国』から 抜粋翻訳と用語解説

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[イラスト ホドソンの記述をもとに描いたクローバーのネイチャースピリット(色鉛筆) by おうゆい © 2019]

 

デーヴァとネイチャースピリット研究の古典
ジェフリー・ホドソン『妖精の王国』から
抜粋翻訳と用語解説 

 

 メルマガ限定のコンテンツの一つとして、ヒーリングとフラワーエッセンスを深く学んでいくのに大切な古典文献の抜粋翻訳も、ちらちら載せていこうと思う。

 まずは以前、旧メルマガ『ヒーラー&アルケミスト』に連載した英語講座でとり上げ、アルケミー系講座のテキストにも用いているジェフリー・ホドソンの『The Kingdom  of Faerie(妖精の王国)』からの訳出を載せておく。

 20世紀初頭に活躍した神智学(テオソフィー)系の透視能力者たちの中でも、デーヴァとネイチャースピリット(自然霊)に関する研究の分野で、ジェフリー・ホドソンの功績は他に並ぶものがない。

 フィンドホーンの創設者の一人で自然霊とのコミュニケーションを行ったドロシー・マクリーンも、明らかにホドソンの影響を強く受けている。


 神智学系の透視能力者の重鎮レドビーターが、人間のオーラやチャクラ、スピリットガイドの存在などに著作のページを割いたのに対し、ホドソンは世界各地を旅しなが

ら、デーヴァとネイチャースピリットについて膨大な量の透視観察を行い、妖精についての伝統的な知識と関連づけながら、自然霊の世界を整理、体系づけていった。

 「デーヴァ(輝ける者)」という名称も、もともとは神智学で用いられ始めたサンスクリット語起源の語だが、それに現在の精神性分野で用いられるような意味を持たせ普及させたのはホドソンの功績だ。

 原書は1925年に執筆された小著だが、ホドソン自身の観察と経験に基づいて、デーヴァ、妖精、ネイチャースピリット、パーン(牧神)、デーヴァと人間の協力関係などについて綴られている貴重な文献だ。

 ホドソンの自然霊についての記述は壮大で優美だが、抽象的ではなく、彼の自然そのものに対する愛と観察力に支えられて、大地に根を生やしているように具体的で、生き生きとしている。

 20世紀初頭のイギリス人の文章なので、文体は古いが、精神性の分野でこの頃に書かれた英語の著作には大変重要なものが多いので、英語が読める人は、そういう文体にも慣れていくのがよい。

 実際、20世紀に大量に出版されたニューエイジ系の本など、こういった古典文献の単なる水増し焼き直しとしか思えないものが多い。

 では、2つほど抜粋翻訳。講座では英語の原文を添えているが、ここでは省略。翻訳には今回、新たに手を加え、また読みやすさのために原文にない改行を追加している。
 

 


翻訳文の著作権について

原文の著作権は消滅していますが、翻訳文には二次的著作権が生じます。この翻訳文の著作権は王由衣が所有し、許可なく転載・転用することを禁止します。王由衣 © 2019. All Rights Reserved.
 

 


(原書 pp. 14-18, "Gnome and Deva"の章から)

翻訳

 過去6か月、気づいていたことがある。ノーム(地の精)一族の一人で、仲間たちに比べてより明らかな自己意識を身につけるのに成功していた個体が、我々に対してますます興味をつのらせていた。

 夏にはだいたい、我々が家から庭に出ると同時に現れた。芝生の向こうの果樹園から走り出てきて、エーテルのエネルギーをぱっぱっと光らせて私の注意を引いた。

 その頃、彼にはほとんど注意は払われなかった。

 しかし冬になってから、彼は家の中に入って来るようになった。

 暖炉を囲んで過ごす冬の夜の間、しばしば彼が部屋の中を遊び回っているのが見られた。窓から入ったり抜け出たりしながら、ちょうど人慣れした鳥かリスが示すほどの興味を我々に示していた。

 彼には[人間が理解するような意味での]愛情に近いものを持つ能力はなかった。しかし普段のたまり場を離れ、人間の家の中という慣れない環境で過ごすのを選ばせるほどの十分な楽しみを、人間の社会に覚えていた。

 彼の環境をさらによく調べると、彼があるデーヴァによる特別な実験の対象であることがわかった。このデーヴァは、我々の庭とそれをとり囲む何千本もの若い果樹が育つ果樹園の元素霊(エレメンタル)たちの守護者の役割を務めているようだった。

 このデーヴァは明らかに、自分が保護する存在たちの進化を加速することに非常に関心があった。彼の態度は、動物や植物を特別な処置のためにあれかこれかと選ぶ飼育者か園芸家のそれととてもよく似ていた。

 彼はこのノームが我々と親しくなっているのを観察し、その事実を利用することに決めた。その結果として、このノームの中で、人間のまねをしたがるもともとの傾向性が、非常に増加したように見えた。


辞書から得られない表現と単語の解説

deva  「デーヴァ」。ヴェーダ系の文献から採られた語で、原義は「光り輝く者」。
 神智学系の透視能力者や研究者によって、自然霊の秩序の中で特定の役割をもった存在に与えられた分類名称。
 デーヴァたちの仕事の一つは、自分が担当する種の進化の青写真(テンプレート)を保持すること。

the elemental life; elementals  「元素霊、エレメンタル」。この文章の中では「ネイチャースピリット」と同義。
 デーヴァ同様、自然霊の秩序の中で特定の役割をもった存在に与えられた分類名称。
 ネイチャースピリットの仕事の一つは、デーヴァの保持する進化の青写真に沿って、実際に自分が担当する種の個体を育て、手入れすること。

quickening  「(進化の)胎動」。進化を加速するような内的衝動。


(原書 p. 28-29, "Fairies"の章から)

翻訳

 実際にクローバーに働きかけているものは、その中に沈み込み、その植物のアストラル体と融合し、45センチから60センチほどの面積を覆った。

 彼らはこの状態にしばしとどまり、それから飛び上がり、しばらく宙を漂ってから、野原の別の場所へと飛んでいって同じプロセスを繰り返した。

 この野原は2エーカーほどの広さで、少なくとも100体ほどの妖精たちがそこで働いていた。

 彼らの仕事の効果の一つは、この野原に生まれている植物の集団魂(グループソウル)のアストラルレベルの意識の胎動を、自分たちの働きかけている部分で早めることだ。

 植物に宿っている意識は、開花の時期に達した時、明らかにもっとも活発な状態にある。そのため植物は、デーヴァのヒエラルキーのメンバー[エレメンタルたち]から与えられる刺激に非常によく反応する。

 まるで植物の意識が、妖精に向かって伸び上がろうと一生懸命な感じさえする。そして確かに進化のプロセスの胎動が起きる。

 そして今度は何体かの妖精たちが、先ほどから私が記述しているある球体のまわりで踊っている。その輝く大気を浴び、その美について深く物思いにふけることに、明らかな喜びを感じながら。


辞書から得られない表現と単語の解説

astral double  astralは普通の辞書では「天空の」とか「天体の」とかいう訳しか載っていない。ここではもちろん「アストラル体」。古い訳語では 「星気体」とも言った。
 doubleは「肉体そっくりの写し身」といったようなニュアンスで、エーテル体をetheric doubleと言うのと同じ。

ensouling  「魂が宿る」「魂を入れる」

hierarchy  「ハイアラーキー(ヒエラルキー、ヒエラルヒー)」。ヒエラルキーは「階層組織」。
 自然霊たちの存在が高度に秩序だった階層状の系統をなしていることから、彼らの世界をこう表現する。
 

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